校長挨拶

 京都府立園部高等学校のホームページにアクセスしていただき、厚くお礼申し上げます。

 園部高校は、明治二十年に、船井郡高等小学校として設立され、本年百三十五年目を迎えます。

 園部藩は、豊臣秀吉の縁戚で出石藩(兵庫県豊岡市)から移った小出吉親が1619年に立藩しました。園部城は大規模な櫓がない「陣屋」扱いでしたが、1868年鳥羽伏見の戦いが始まると、新政府軍が万一破れた場合を想定して、明治天皇の行在所を園部と定め、城郭が拡張されました。園部城は幕末から明治維新にかけて築城された城としてたいへん貴重で、明治維新政府が築かせた日本最後の城と位置付けられています。現存している「城門」、「巽櫓」及び「番所」は平成29年(2017年)に京都府暫定登録文化財に指定されました。大政奉還でいったん棚上げとなった後、明治政府が改めて認める形で「日本最後の城」となりました。京都府立園部高等学校・同附属中学校は、廃城後の跡地に建っており、いつの時代も、園部城「城門」(校門)は園部高等学校のシンボルとして、毎日生徒たちの通学を見守り、凜とした姿で迎え、送り出してくれています。

 周囲を田園地帯に囲まれた静かな校地を持った本校も、周囲の市街化の進行と校門前の街道の拡幅により、様相を変えてきています。こうした中でも、旧園部城の城門である校門をくぐり、校内に入ると、「みどり濃き古城のほとり」と校歌に詠われているように、四季折々の美しさを享受できるすばらしい緑豊かな環境が学校らしい雰囲気を保ち、先輩方が築いてこられた輝かしい歴史と伝統が脈々と引き継がれています。

 「健全」「明朗」「誠実」の教育方針のもと教育実践に努め、各界において指導的な役割を担う多数の人材を、社会に送り出してきました。 「グローバルアンドアウエアー(世界へ、思いやりをもって)」という高等学校の教育目標と、「大志・知・創造」という附属中学校の教育コンセプトへと受け継がれています。
 
 入学年度に「Global Thinking」(GC・GA)、「Creation」(中高一貫)として、「探究の基礎」を学びます。内容は「質問の作り方(QFT)」や「哲学対話」を通して、様々なことに疑問を持ち、それを深く思考する手法、態度を身につけます。前半の「mini研究」では、研究の手法やレポートの書き方、ポスターの作り方、発表の仕方を身につけます。
 
 2年生では、GC・GA、中高一貫が同一の取組を行います。学年前半では従来の研修旅行の取組を行います。学年後半では論文・ポスターセッションにより、海外から学んだことを、自分の住む地域に還元できる方法を模索します。具体的には、それぞれの生徒が住む地域にある課題に気づき、その解決方法を模索する探究活動を行います。この取組には、行政機関や自治会、大学の研究者から指導、助言をいただいています。

 生徒たちは、本校での学びの中で「Global」な視点を持ちながら地域の問題を探究する視点と手法を身につけ、それぞれの進路を選択してほしいと思っています。 昨年同様に、学習活動や学校行事をはじめ、部活動での生徒の活躍をホームページで御覧いただき、本校への御理解を一層深めていただければ幸いです。

  保護者や地域、卒業生の皆さんにおかれましては、本校に対して変わらぬ御支援・御協力をいただきますようお願いいたします。     

令和4年4月

校長