テーマ 「アニマシオンを活用して読書推進を!」
本日は校内研修で、図書部主催の図書館教育の研修を行いました。
テーマは「アニマシオンを活用して読書推進を!」です。
アニマシオンとは、本を一人で十分に読めない子どもの手助けをして、自分一人で本を読んで理解し、深く考えて自分のものにすることができる力を引き出すためにつくられた読書教育メソッドです。
なんと!75通りの作戦があるそうで、今日は、その中から2つの作戦を体験しました。

●一つ目の作戦は「ここだよ」作戦です。
ねらいは、お話を注意して聞く、ということと、
ストーリーについていく、ということです。
取り上げた作品は「あたごの浦」でした。
出てくる登場人物のうちの誰かを表したペープサートを各々1つ持ち、
読み聞かせの間に自分の登場人物が出てきたら、
「ここだよ!」とペープサートを上にあげながら言います。
まず初めにお話の読み聞かせをじっくり聴く。
教職員も真剣です。

「妙、々、々、々、々、々・・・」
というセリフを妙に気に入る職員たち!
そして作戦開始!
ペープサートを各々にもって。。。「ここだよ!」

「妙、々、々、々、々、々・・・」
●二つ目の作戦は「これ、きみのだよ」作戦です。
ねらいは、物語と実物を合わせる喜びを味わう、ということと、
表現力を高める、ということです。
取り上げた作品は「エルマーのぼうけん」でした。
各々に本を持ちいつでも読める状態にします。
お話の中に出てくる道具が入っているカバンの中から、
目を瞑って一つだけアイテムを取り出します。
その手に取ったアイテムがお話の中では誰が使った道具なのかを
お話の中から見つけ出し、その登場人物に返してあげるという活動です。

まずは各々に「エルマーのぼうけん」の本を手にとって、
お話について大枠を知ります。

その手に取った道具が誰のものなのかを
絵本から読み取って誰に渡すかを決めます。


寸劇を交えながら、登場人物に扮した人に道具を渡します。
もし、渡した相手と道具が違ったら、登場人物はやんわりと断ります。
でも今回は、全員登場人物と道具がマッチング!!!
しっかりと絵本の内容を読み取れた職員達でした。
すっかり物語の中に引きこまれ、心がほっこりした2時間でした。
さっそく次の日にはクラスで作戦が行われ、
なんと学校中に「妙、々、々、々、々、々・・・」が飛び交っていました。