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(2012年4月27日開設)

校内研究ブログ

校内研修ブログ >> 記事詳細

2018/12/28

公開授業・研究発表会

| by 八幡市立美濃山小学校サイト管理者
 11月30日(金)に、平成29・30年度京都府教育委員会指定「学力向上システム開発校」
公開授業・研究発表会を開催しました。北海道から九州まで、130名を超える方々に御参加いただきました。
お忙しい中、御参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
改めて、たくさんの方々に支えられ実現することができた研究発表会だったと感じております。

 それでは、この日の様子をご紹介します。
なお、写真は全てカメラマン・平井良信さんによるものです。
素敵な写真をありがとうございました!




全体会会場は体育館。真ん中をパーテーションで区切り、前方をシアター型、後方をグループワーク型の座席配置としました。
後方は、ワークショップのスペースとして、真ん中に広いスペースを確保しています。


(1)全体会【Ⅰ】12:30-12:50

初めは校長による挨拶です。


講師の渡辺先生、来賓の先生方に見守られながら、全体会が始まります。


研究主任より、研究の趣旨説明です。
指導案に沿って、それぞれの授業の見どころが語られます。
指導案には、本時の中心的となる演劇的手法の箇所に★印が付けられています。
本研究発表会では、事後の研究協議で「追体験(児童と同じ学習活動を参観者が学習者になってみて体験すること)」をすることを重視しています。
そこで、一つ一つの授業について、どの部分が追体験に該当するかを説明しました。


さあ、いよいよ公開授業がスタートです。
研究主任の「Have fun!!」の言葉がけで、参観者の方はそれぞれが見たいと思う教室へ移動していかれました。


(2)公開授業【Ⅰ】13:00-13:45

わかば学級(特別支援学級)では、国語科『スーホの白い馬』を担任の先生2人と2〜6年生の子どもたち6人で読み味わっています。
この日は、前時で拾ってきた白馬のしろちゃんの世話をする場面。
先生がおばあさん役に扮して「スーホや、朝だよ。起きるんだよ。」と起こすと、まぶしい太陽に目を細める場面も。
一人一人がスーホになって、白馬の世話をしながら、しろちゃんへの思いを言葉にしていきます。
赤い帽子をかぶり、スーホになって世話をすることで、白馬を愛しく思う気持ちが湧き上がってくるようでした。


1年生は国語科『ずうっと、ずっと、大すきだよ』。
年をとって階段をのぼれなくなった飼い犬のエルフ。それでも「ぼくの犬だから」と、一緒に自分の部屋でねたいぼく。
そんなぼくのエルフへの思いを、ぼくになって動くことで想像します。
「ずうっと大すきだよ」とエルフに言葉をかけるぼく。もうあと一言だけ話せるなら、なんて話しかけようかな?


2年生は国語科『お手紙』です。教師2人がティーム・ティーチングでがまくんとかえるくんに扮してやりとりをしながら、子どもたちをリードします。
どんなふうに読むと、場面の様子や人物の気持ちが伝わるか、工夫して表現します。
手紙をもらったことがなくて落ち込むがまくんの隣に座るかえるくん。
実際にかえるくんになって動いてみることで、がまくんを思うかえるくんの気持ちを想像します。


3年生は道徳科『ぼくのボールだ』。
教材文をロールプレイを使って読み、登場人物の気持ちを考えます。
その後、自分たちのクラスのドッジボールについて、それぞれが抱いている思いを「人間ものさし」を使って交流します。
どうしたらドッジボールが楽しくないっって思っている友達も一緒に楽しめるかな?「かいけつタイム」がスタート。たくさん思いが語られていきます。


(3)公開授業【Ⅱ】13:55-14:40
 続いて、公開授業【II】が始まりました。4年、5年、6年の3クラスの同時公開です。

4年生は総合的な学習の時間。『身の回りの防災について考えよう』〜美濃山防災ブックをつくろう〜。
「市役所」「消防」「自分たち」の3つのグループに分かれ、「火事」「台風」「地震」の際の行動について調べたことを劇で伝えます。
本時は「地震」が起きた時の行動を3つのグループが演じました。
八幡市で起こる同じ地震を想定しているので、市役所グループの劇に消防グループが出演したり、自分たちのグループのピンチを消防や市役所の人が助けてくれたりと、相互に関わりあうところがポイントです。
見る側からは、一つの災害を様々な立場でとらえた意見が発表されていました。


5年生は国語科『大造じいさんとガン』。
最初は、児童代表によるおとりのガンをハヤブサから救う残雪の戦いシーンのロールプレイからスタート。他の児童は大造じいさんの視点でその戦いを見ます。
その後、「心の声」や残雪の人形を使いながら、大造じいさんの残雪への心情を想像していきます。
最後は「いろりトーク」で、当時の残雪との思い出を回想し、若手狩人に語りながら、残雪へのイメージや思いの変化を語っていきます。
果たして、72歳の大造じいさんは、若手の狩人たちにどんなことを語ったのでしょうか。


6年生は道徳科『わたしのせいじゃない』。
泣いている子どもの周りで「わたしのせいじゃない」という意味の発言を繰り返すクラスの様子を再現します。泣いている子どもの役には、パペットのラッキーちゃんが登場。
実際にいじめる加害者、傍観者に「なってみて」セリフを言葉にすることで、湧き上がってくる感情や実感、それに耳を澄ませ、泣いている子の立場聞いてみることで感じた実感を、1人ずつ言葉にしていきます。
後半は、『最高のクラスの作り方』という資料を使い、クラスの子どもたちが積極的に関わりあう様子のロールプレイ。二つのクラスの違いを「人間ものさし」というアクティビティを使いながら考えていきました。


(4)研究協議(分科会)14:50-15:20
分科会は、7つの公開教室で行われました。
事前に選択していただいていた分科会に分かれてスタート。
メインは、「追体験」です。児童が授業で体験していた演劇的手法を活かした学習活動を、参観者であった教師が学習者に”なってみて”体験することです。

美濃山小では、学習者になってみて感じた実感を語り合うこと、参観していた時と実際に学習者に”なってみた”時の実感の違いを語っていくことから始まる授業研究を行ってきました。
今回の研究発表会では、美濃山小の授業研究システムを体験していただきたいという思いもあり、重点的な位置付けでありました。


わかば学級では、実際に白馬の世話をする場面のロールプレイ+心の声。
実際に白馬に見立てたクッションをさわってみて、声をかけることで、頭で考えただけでは思いつかなかったような言葉が飛び出す瞬間もあったようです。


1年生の教室でも、エルフを自分の部屋に連れて行き、言葉をかけるシーンの追体験が行われていました。
言葉にすることと、言葉にできないことの間で揺れ動くこと、言葉よりも体をつくっていくことの意味が語られていたことが印象的でした。


 2年生の教室でもがまくんとかえるくんに”なってみて”、音読したり動いたり。
実際にやってみると、”なってみる”って、結構難しい!子どもってすごい!という発見があったようです。


3年生の分科会では、アイスブレイクも「人間ものさし」で。
「体育は好きですか」というお題で見えないものさし上に並び、苦手な人がやってみようかな、と思えるようにアイデアを出し合う「かいけつタイム」の追体験。
意外にかいけつ策を出し合うことが難しく、授業でたくさんアイデアを出していた子どもたちの姿のすごさに気付かされます。


4年生の教室では、3グループに分かれて、実際に短い劇を作ってみます。
「さすが!」と言う声がとびかうほど、短時間で素晴らしい劇が生まれていました。


5年生の教室では、大造じいさんに「なってみる」時間。
残雪の人形ににらまれる場面や心の声を体験し、いろりトークで若手狩人からの質問に答える活動の追体験をします。その後も、活発に意見や質問が出ていました。


6年生教室でも、「人間ものさし」を活用したアイスブレイク。
帰宅時間の早い人から遅い人の順に並びかえてウォームアップをした後、実際に子どもたちがしていたロールプレイと人間ものさしを使っての交流。
最後は、模造紙を使って「授業についての感想」「質問」を付箋で出し合い、振り返りを行いました。
 
分科会も、各学年のカラーや追体験の内容によって、ウォームアップ、自己紹介、振り返りの仕方も様々でした。
美濃山小の授業研究会でも、毎回様々なウォームアップや振り返りを試しています。
ミニカードを使った授業者へのファンレター、付箋を使ったコメント、日記形式の振り返り・・・。多種多様な方法を選択できることも、創造的な授業研究に欠かせない要素であると考えます。

(5)全体会【Ⅱ】
開会行事

 谷口教育長による挨拶、阿部局長による祝辞です。

その後はいよいよ実践発表。
昨年度の中間発表同様に、教職員による劇形式での実践発表です。
2年間の研究の過程で実際に起こったエピソードを元にした再現劇です。
研究が生まれたきっかけのシーン、演劇的手法の紹介シーンが続きます。

 校長先生から、学力向上システム開発校という制度があることを知って、喜ぶシーン。


昨年度、授業研究の過程で生み出された手法の紹介もあります。
既にある手法を当てはめるのではなく、授業や児童の実態に合わせて柔軟にアレンジしながら活用していることを伝えています。

美濃山小学校では、定番の「仮想対談」。歴史上の人物になって、対談します。
今回は、キング牧師と安藤百福に扮した二人の教師による対談。
会場からは笑い声がもれていました。



演劇的手法の効果やよさについて話し合う学年会の様子です。


3年生の学年団は、「アクセル・ブレーキ会議」という手法が生まれた活動試行の場面を再現しました。
活動試行とは、指導案がかたまっていない段階で、教師自身が自ら体を動かして、学習者の立場で言語活動を作ってみることです。


1年生の学年団は「追体験」でのエピソードを再現しました。
公開授業後の事後研で語られた「言葉にできない」という気づきが元になっています。
詳しく知りたい方は、この研修ブログの「なまえつけてよ」の公開授業の様子をご覧ください。


みなさんにあたたかく見守られながら、発表が続きます。


最後は、全員で山村暮鳥「雲」の詩の朗読です。渡辺先生による夏季研修で読んだ作品です。
参観した方からは「感動した」を言っていただけて、大変嬉しかったです。

森先生による指導講評です。
今年度、何度も校内研修に参加し、児童や教職員の学ぶ様子に寄り添ってくださいました。
あたたかい講評、大変嬉しかったです。

いよいよ渡辺貴裕先生による講演・ワークショップです。
体育館後方に移動し、小グループに分かれます。

 「まず、初めに、教職員劇のレベルが上がっている!」という感想から講演が始まり、笑いがおきました。


エア縄跳び。見えない縄が・・・見える!!


縄を回す渡辺先生。講演だけでなく、ワークショップのファシリテーションも見事な渡辺先生。


当日の授業の写真やエピソードをまじえながらの講演。
美濃山小の職員加わって170名を引き込む圧巻のお話でした。


グラフィック・レコーディング。
美濃山小の研修は、毎回、模造紙に絵と言葉で記録をしています。
講演の内容を可視化し、後日教職員の目に見えるところに掲示することで、日常的に意識したり、学んだことを振り返ったりするためです。


表現は、相手の反応によって、引き出される、と渡辺先生。


時間の都合でグループでの交流時間は長くとれませんでしたが、短い時間に熱心な話し合いが行われていました。

参加された先生方の熱意やあたたかい反応にふれ、励ましの言葉をいただき、本当にありがたい1日でした。
研究指定は今年度で終わりますが、2年間の研究で積み上げてきたものを、さらに創造的に発展させていきたいと思います。

【感想用紙より】
・わかばの子どもたちの心にまでとどく取り組みだなと思いました。あそこまでできるようになるため、2年かかったと言われ、積み重ねの大切さを痛感しました。分科会ではスーホをやれてたのしかったです。

・1年生では、ちょっとした小道具を上手に使っておられました。犬をさわる、さんぽさせることで、生まれる気持ちがたくさん見えました。ティーチャー・イン・ロール、すばらしかったです。先生ではなく役になった先生だから、緊張せずに話せるのですよね。

・2年生『お手紙』 まず教室の中ががまくんとかえるくんワールドになっていたのがすてきでした。ポストやお部屋、げんかんの段(イス)、がまくんとかえるくんのお面などなど、なりきる為の世界にわくわくしました。

・3年生の道徳では、ホット・シーティング、心のものさし、かいけつタイム…と、たくさんの手法を学びました。特に、自分の立ち位置を明確にして相手を説得するためのかいけつタイムがおもしろかったです。自然と相手の立場(気持ち)になって考えていて、子どもたちの今後につながる活動だと思いました。

・4年生の総合の授業を参観しました。ただ演劇をするだけではなく、<消防><市役所><自分>の役割とつながりについて確かめることのできる学習内容になっていました。また、黒板だけの授業、全体交流だけの授業とは違い、各機関や日頃の自分たちになりきることで、身の周りの危険に対する対応についても興味や関心を持ち、単元全体を通して取り組めると思いました。

・5年生『大造じいさんとガン』 授業として大変練られており世界にひたることができました。いろり最高ですね。私だったらどうするだろう…と(実際つくってみたりするのかなとか)考えをふくらませました。

・6年生の道徳では、渡辺先生もおっしゃっていたように、子どもたちが自分の気持ちを話していたのが印象的でした。何度も先生方が話し合われてプログラムが作られていることを実感しました。イスだけの形も工夫されていて、自分がやった時も距離感は大事と感じました。「もう少し近寄ってもらいましょうか」と言っていただいたのは、とても良かったです。

・どちらも道徳の授業を参観させていただきました。シリアスな内容のものを題材で扱う中で児童が当事者意識を持って主体的に学んでいる様子は大変参考になりました。特に自分の意見や友達の意見が視覚的に認識できる「人間ものさし」は、互いの立場やその経過(変化)を共有していく上で大変有効な思考ツールであると感じました。自校の実践に積極的に生かしたいと思います。

・分科会で、参加者自身も「やってみる」という内容がとても効果的でした。美濃山小の校内研究の一部を体験することができて、うれしい気持ちです。意見を交流する時間が足りないぐらいで、もっともっと体験したことを交流してみたいという気持ちになれました。

・わかば学級の分科会では、先生方お二人がアイスブレーキングをはじめ、演劇的手法をご自身の「手法」として何の力みもなく内在化させておられることにまず素晴らしいと感じました。「追体験」は確かに参観していただけではわからなかった学習者の感覚を私自身も”追体験”できました。”シロ”をブラッシングすることで、馬の皮膚に触れた感覚になり、本当に”シロ”に触れている感覚から自ずと「元気になれよ」の言葉が出てきました。全く予想しなかった自分でした。「言葉が生まれる」ことの意味を再発見・再認識させて頂いた分科会でした。

・職員の先生方のアットホームな雰囲気がとってもすてきでした。先生方の演劇による実践発表がとってもすてきでメモすることを忘れてしまっていました。とにかくうらやましいな!って感じました。子どもたちだけではなく、先生方もこの2年でたくさん学ばれているんだなと伝わりました。最後の詩の朗読も心がじーんとして感動しました。今まで見てきた実践発表で一番心に残りました。

・先生方の仲がとても良さそうだったことが最も印象に残りました。先生間の関係の質が上がることで、授業の質、学びの質が上がっていくのだなと感じました。

・授業を練り上げることに多くの時間と労力を費やしているからこそ、生徒の実態に合わせた授業が出来ているのですね。先生方が本当に楽しみながら教材を分析していらっしゃる姿が印象的でした。”自分の感覚”を呼び起こす、又、それをメタ認知することで自分自身がゆさぶられるーと、渡辺先生のお話を聞き、自分の今日の理解をまとめました。

・渡辺先生の「学び方の変革」、心に残りました。私自身の考え方や学び方ももう一度問い直していかなければと思います。興味深いお話、大変勉強になりました。
15:41