梅雨も明ける頃となり、夏本番が近づいてきています。令和6年度第1学期が本日終了しました。親子運動会や修学旅行、校外学習なども精力的に実施できるようになり、学校生活がコロナ禍以前のように忙しく充実したものに戻りました。校内での取組や行事も様々に工夫をしながらほぼ計画通りに行うことができた充実の70日間(1年生は69日間)となりました。新型コロナ感染症や熱中症、その他心配事もありますが、子どもたちは元気に1学期の学校生活を頑張り切りました。保護者の皆様の温かいご理解とご支援あってのことと、あらためて感謝申し上げます。
子どもの主体性を大切にするということは、学校生活において大切にしていることの一つです。ある日、校長室のドアをノックして児童会の子がやってきました。話を聴くと「全校みんなで楽しく遊んで、思い出に残るイベントがしたいです。そのために自分たちは紙飛行機とばし大会を計画しました。より楽しく思い出に残る特別なイベントにしたいので、体育館のギャラリーに上る許可をください!」と言われました。安全面での心配はありましたが、(少人数の本校のことなので教職員みんなで見守れば安全に行うことができるだろう。何より、ここで学校の決まりを持ち出して不許可とすれば、主体性を育むせっかくのチャンスの芽を摘んでしまうことになる。)と思い、許可することにしました。結果、この新しい取組は大成功で、全校みんなが笑顔あふれる楽しいひと時となりました。また人権旬間の取組の一つとして『ハッピーウェンズデー』(全校遊び)を計画し、それぞれの学年が考えた遊びを全校みんなで行い、仲も深めつつそれぞれの自主性を伸ばそうという取組を行いました。学年ごとに何ができるか、お互いのことを考えながら計画し、みんなで楽しい時間を過ごすことができました。大人から教えてやることは簡単ですが、そればかりだと子どもの自主性は伸びません。時には子どもの自主性を信頼し、任せてみることも必要なことだと思います。こうしたことを積み重ねていくことで、子どもの自主性を伸ばし、何にでもチャレンジできる児童を育てていくことができればと考えています。
明日から始まる長い夏休みは、そんな子どもたちの自主性を大いに伸ばすチャンスであります。「出された宿題を済ませれば、それで終わり」「言われたお手伝いをやれば、それで終わり」ではなく、「自分が計画したことをやり切った夏だった」と言えるような、学校生活ではできない38日間にしてくれることを、子どもたちには期待します。保護者の皆様におかれましては、そんな夏休みとなるよう、お子様へ声をかけ支援していただければ幸いです。
また、元気いっぱい笑顔いっぱいの姿を見せてくれることを心より願います。学校教育に対しご理解ご支援いただきましたこと、本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 校長
38日間の夏休み! 学校生活ではできない経験と大きな成長を!!
