小さな勇気が世界を変える ~見つめる・語り合う・つながる『人権学習』~

 人権週間に合わせて全学年で2学期の人権学習を行っています。
 自分と向き合い、仲間と語り合い、心をつなぐ――その積み重ねが、差別や偏見のない社会の礎となる。本校では「み(見つめる)・か(語り合う)・つ(つながる)」を大切に人権学習をすすめています。講話や体験活動等も行いながら、生徒たちは真剣に考え、温かな笑顔で学びを共有しました。

各学年の学習の様子

1年生
 「いじめ問題」をテーマに、クラスで起きうるさまざまな場面を想定し、当事者や周囲の気持ちについて自分事として考えました。いじめは決して許されない人権侵害であることを理解し、誰もが居心地のよい学級をつくるために自分たちにできる行動について考えます。

2年生
 「障がいのある人の人権」をテーマに、学習をすすめました。12月8日にはあやべボランティア総合センターからゲストティーチャーをお迎えし、講話と体験活動を通して、困っている人に声をかける勇気や合理的配慮の大切さについて学びました。視覚障害や聴覚障害のある方の立場に立って考えることで、共生社会を実現するために何が必要かを考えます。

3年生
 「同和問題」をテーマに、結婚差別や就職差別の現状を知り、差別を見抜く力と許さない心を育てます。学びの最後には、差別のない社会を築くために自分たちはどう生きるのか、社会の担い手として未来への一歩に向けて主体的に考えます。


「見つめる」「語り合う」「つながる」学びを通して・・・

 いじめや差別の現実を見つめ、そこにある痛みや悲しみに心を寄せました。そして、仲間と語り合うことを通して、自分の考えを深め、他者の思いを理解し、共感する力を育みます。さらに、その学びを共有しつなげることで、学校という小さな社会から、地域、そして未来へと広がる「人権の輪」になればと願います。
 「自分にできる一歩」――それは決して小さな、無力な一歩ではありません。「声をかける」「笑顔で接する」「差別を見過ごさない」――その一歩が、誰かの心を救い、社会を変える大きな力となります。
 人権学習は、学校内だけの学びで完結はしません。日常の中で、私たち一人ひとりが選び取る行動にこそ、人権について学び、考える本質があります。学校での学びを大切に、社会に出てからも互いを尊重し、支え合うことの大切さについて考えながら長い人生を歩み続けます。
 「小さな勇気が、大きな未来をつくる」――その信念をこれからも大切にしていきます。

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