3学期も終わり、季節は春を迎えようとしています。学校林で撮影される動物も、少しずつ春らしさを感じる写真が増えてきたように思います。特にニホンジカの雄にとっては角が生えかわる時期であり、今までの角が抜け落ちて新しい角が生えてきます。2本の角が落ちるタイミングはバラバラなので、今回も片方の角だけが落ちた雄ジカが撮影されました。他にも、冬の間は巣ごもりをしていたアナグマが動き出していました。温暖化の影響なのか、近年は年末まで活動しているアナグマですが、1・2月はしっかり冬ごもりをして、3月になってまた姿を現しました。これら動物の生態を見てると、春になるんだなと感じますね。
莵道高校の学校林にセンサーカメラを設置して動物の調査を始めてから8年が経ちました。この間、哺乳類だけでも15種、鳥類を含めるともっと多くの動物が撮影され、学校の裏山でこれだけの動物が見られるのかと驚いています。継続して調査していると、特定の種類が増えていったり、減っていったり、今までいなかった動物が来るようになったり、さまざまな変化を見ることができて楽しいです。
生徒の皆さんが通っている校舎のすぐ横に、たくさんの動物が現れる森があり、その動物が夜な夜な校舎の方までやってくることもある。莵道高校って、すごく面白い学校だと思います。
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