学校林に設置しているセンサーカメラで最も多く撮影される動物は、いうまでもなくニホンジカです。その割合は実に60%をこえており、2回に1回はニホンジカが写っています。そのため、年間を通してニホンジカの様々な違いが観察できて、なかなか面白いところもあります。
ニホンジカの雄は角を持っていますが、この角は1年ごとに生えかわっており、冬から春にかけて伸びた角が落ちます。その後、すぐに新しい角が生えてきて、夏頃には立派に伸びるのですが、今の時期は角が伸びている途中の、様々な長さの角をもった雄ジカを撮影することができます。
今回は、まだ角が落ちていない個体、落ちてすぐの角がない個体、伸びはじめの個体が撮影され、今の時期にふさわしい感じとなりました。なお、伸びている最中の角は皮があり、血管などもあるため、一般的にイメージされる骨のような角と違い、柔らかい感じの生々しい角になっています。この辺りも、見ていて面白いところですね。
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