学校生活

 

 硫酸銅(II)水溶液に銅板を、硫酸鉛水溶液に鉛板を入れ、2つの水溶液を半透膜で仕切って各金属板を導線でつなぐと、ダニエル電池ができます。これは世界初の実用電池といわれるもので、高校化学の教科書にも登場する、最も基本的な電池の一つです。

 しかし、半透膜で水溶液を仕切るところなど、実物を見てみないとイメージが難しい部分も結構あるため、高校生にとってはダニエル電池は、負極と正極のイオン反応式を覚えるだけの存在になりがちです。ということで、実際に作ってみました。

 硫酸銅(II)水溶液をセロハン(半透膜)で作った袋に入れて銅板を浸け、袋ごと硫酸鉛水溶液に浸けます。そこへ鉛板を浸けて、ダニエル電池の完成です。導線で電子オルゴールをつないでやると、しっかり音が出て、電気が流れていることが分かります。

 半透膜ではなく塩橋を使ってみる、金属の種類を変えて起電力の変化を見てみるなど、ダニエル電池は色々と興味深いことが出来そうです。