学校生活

 

 センサーカメラによる動物調査は「カメラトラップ」と呼ばれています。罠のようにカメラを仕掛けて動物を撮影するからですね。確実に生息している証拠が手に入るわけですから、様々な場所の動物調査で使用されています。しかし、実際に動物の生息調査をするとき、学校林のようにずっとカメラを仕掛けておくことができるとは限りません。そこで、短期間で効率的にどんな動物がいるか確認したいときは、餌(ベイト)を使用するのが一般的です。撒き餌を使うなんて、ますます「トラップ」って感じですよね。

 学校林のセンサーカメラ調査では、普段このような餌は使っていません。動物が誘引されるため、撮影頻度や時間帯に影響が出て、結果が不自然になってしまうからです。しかし今回、たまたま手に入ったある動物の肉を、餌として1台のカメラの前に埋めてみました。すると、その餌にひかれてテン、タヌキ、キツネ、ハクビシン、カラスなどが何度も撮影されることになりました。

 餌の種類によって誘引される動物の種類は変わりますが、肉を埋めた場合は、やはり肉食傾向のある動物がたくさん撮影されることになります。いきなり手に入った餌に興奮しているのか、普段は見せないようなはしゃいでる姿も見ることができます。こういうのも、たまには面白いですよね。