学校生活

 

 莵道高校はもうすぐ学年末考査の期間に入りますが、今年の科学部は部活停止前のギリギリまで活動していました。この3学期は、骨格標本の作製や日本森林学会大会の高校生ポスター発表に向けた準備など忙しかったのですが、定期的にセンサーカメラのデータを回収するのも忘れていません。

 今回もまたニホンジカばかりが撮影されていました。タヌキやテン、ハクビシンなんかも撮影されてはいるんですが、シカの撮影数が圧倒的ですね。ただ、今回撮影された中で特に多いと感じたのは仔ジカです。

 ニホンジカは秋に交尾をして、夏前に出産します。今の時期は昨年産まれた仔ジカが大きくなってきて、割と活発に行動するようになる時期のような気がします。まだ子どもで好奇心旺盛なのか、フラッシュの光にも驚かず、カメラの前をうろうろしている様子も見られます。仔ジカは群れと一緒にいるので、複数が撮影されている写真も多いです。

 ニホンジカは2年くらいで成獣になります。以前は仔ジカの半数は成獣になる前に死亡するとされていましたが、最近は死亡率が下がっているようです。これもまた、シカの増加に関係しているのかも知れません。