「やってみよう!」~つながる実践のスタート~

木々の新緑がまぶしい、さわやかな季節です。子どもたちの元気いっぱいの声が校舎に響いています。5月2日には、全校で丹波自然運動公園へ、1年生歓迎遠足に出かけました。温かい日差しが降り注ぐ、気持ちのよい天気の中、子どもたちは、学年をこえた仲良し班で思い切り遊びました。人と関わる活動を通して、年下の子に対する思いやりや誰かのために自分の役割を果たそうとする行動、みんなと一緒に協力して楽しもうとする姿がたくさん見られ、子どもたち同士のつながりを深める一日となりました。

先日、他府県の小学生の作文を読みました。子どもは、学校や家庭、地域の方とのつながりの中で学び、育っていることがわかります。

                    「あいさつの大切さ」

 私は、学校で「会った人には、自分から先にあいさつをする。」というめあてを立てました。最近の私は、ずい分あいさつができるようになったことを感じています。
 しかし、一年生のころ私は、今のようにはできませんでした。自分から声を出すのが少しはずかしいなあという気持ちがあったからです。そのころからくらべると、今は自然と声が出せるようになりました。
「あいさつというのは、中国の言葉で、『心を開いて歩み寄る。』という意味があるのよ。」とお母さんが教えてくれました。あいさつを返してくれる人たちは不思議とみんな笑顔です。人々を笑顔にするということからも、あいさつは魔法の言葉です。あいさつをしたわたし自身もとても気持ちがよくなります。
 今年からわたしは登校班の班長になりました。学校に来ると中に、横断歩道のないところを通ります。そこにはいつも、わたしたちの安全を見守ってくださる方がいます。晴れの日も雨の日もわたしたちを安全にわたしてくれます。「おはようございます。」 わたしが大きな声であいさつをすると、下級生もまねをして大きな声であいさつしてくれます。わたしがお母さんからあいさつの意味を教えてもらったように、今度はわたしがあいさつの大切さを下級生に伝えていきたいと思います。

 子どもを真ん中に、学校と家庭、地域がしっかりとスクラムを組んで、子どもたちをよりよく育めるよう「つながる」をキーワードに実践を進めていきたいと思います。   校長 日下部 正登