震災の教訓を忘れない

2024年の新しい年が明けました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

元旦に発生した能登半島地震により、大きな被害が出ており、連日、報道される状況に心を痛める日々が続いています。学校の始業にあたって、子どもたちに、次のような話をしました。

「2024年、令和6年がはじまりました。今日から、いよいよ各学年のまとめの学期、3学期のスタートです。新年、最初の朝のあいさつをしましょう。「おはようございます!」どの人も、よしがんばるぞという気持ちが伝わってきます。こうして、元気なみなさんと、また会えて、とってもうれしいです。お正月には、大きな地震がありました。たいへんな被害の出ている地域もあります。私たちのように3学期の学校生活が、始められない学校もあると思います。今から13年前に起きた東日本大震災という大きな地震の被害を経験した小学生が書いた作文を読んだことがあります。「今まで当たり前だと思っていたことが、幸せだと改めて思うことができた」「水道のじゃ口をひねると水が出ること、部屋でスイッチを入れると電気がつくこと、ごはんが食べられること、友達と遊んだり、勉強したりできること、自分を支えてくれる人がいることなど、たくさんの幸せが周りにあることに気づいた」と書いています。そして、「普段、何気なく過ごしている一日は、誰にとっても大切な一日で、その時その時を精一杯生きることが一番重要なんだということをたくさんの人に伝えたい」と書いています。また、人と人とのつながりや助け合いが本当に必要なこと、命を大切にする温かい心、優しい心を持ちたいと書いています。年の初めに、私たちも、もう一度、お互いの「いのち」というもの、そして「こころ」の大切さを、みんなで確かめ合いましょう。玄関に、しめ縄が飾ってあったのに気がつきましたか、あれは日本のお正月の伝統的な飾りで、よいことや幸せを呼び込むものと言われます。3学期は、6年生にとっては小学校卒業、1年生から5年生にとっては、それぞれ一つ上の学年に進級する準備もしていく学期です。みなさんは、それぞれ3学期の目標を持っていると思います。先生達も、みなさんの目標が実現できるよう応援していきます。一緒にがんばりましょう。」

 一人一人がこの一年間でどう成長してきたか、また、学年集団としてどうだったかを振り返りながら、自分や自分たちの良さをあらためて見いだし、認め合い、希望や意欲を持って次の学年につながるよう指導していきたいと考えています。今年も、保護者や地域の皆様とともに、教職員一丸となって、子どもたちの教育に当たっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。                  校長 日下部 正登

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