夏のチャレンジ「やってみよう」
校舎の中庭を、たくさんのツバメが勢いよく飛んでいます。今年誕生したツバメのヒナたちが巣立ちの時を迎えているのでしょう。これから若鳥として長い旅に向けて成長していくのが楽しみです。さて、四月にスタートした第一学期の歩みを、児童とともに重ねることができました。教室から聞こえる子どもたちの元気な発表の声や歌声、たくさん汗をかいて運動場でサッカーをしたり遊具で遊んだりする姿、高学年リーダーを中心として学校生活をつくる活動など、多くの場面で子どもたちが生き生きと学ぶ姿や、友だちと育ち合う姿を見ることができました。一人一人が一生懸命に努力を積み重ね、自分の力を伸ばしてきた一学期でした。また、コロナ禍でできていなかった「新入生歓迎遠足」や「ひかりフェスティバル~響かせよう 心とことば~」などの行事を通して、子どもたち同士の交流を深めたり、子どもたちの生の発表を参観いただいたりする機会をつくることができました。
いよいよ子どもたちにとって楽しみな夏休みが始まります。夏休みは、一日の生活の計画を立てたり、自分の興味や関心をもとに工作や研究を行ったりするなど、自ら考え行動する力を育てることができる絶好の機会です。私が、小学生時代の自由研究で思い出すのは「アリジゴクの研究」と「地域の道しるべ調べ」です。「アリジゴクの研究」は、近くのお寺へお墓参りに行った時にアリジゴクの巣を見つけたのがきっかけです。体のしくみを図鑑で調べたり、巣の作り方を観察したりしました。「道しるべ」は、社会科で学習した昔の道路標識です。役場で道しるべのある場所を教えてもらい、実際にそれを見に行って拓本をとりました。1つだけどうしても見つからなくて、近所の方から、それがお地蔵さんの台になっていることを聞いて驚いたのを覚えています。夏休み期間には、たくさん作品づくりや研究の募集があります。自分の得意なことやアイデアを活かして、どんどんチャレンジしてほしいです。
あとになりましたが、一学期間、保護者の皆様、地域の皆様には子どもたちの登下校の見守りをはじめ、多くの教育活動へ御支援、御協力を賜りましたことに、心から感謝申し上げます。子どもたちが健康で安全に、有意義な夏休みが過ごせますよう、引き続きよろしくお願いいたします。
二学期の始業式には、元気で一段とたくましく成長した子どもたちに会えることを楽しみにしています。
校長 日下部 正登