校長あいさつ
学ぶ楽しさを分かち合う。
私は、学ぶことが大好きです。
ヒトやモノやコトについての、わからないがわかったり、できないができるようになったり、わかったつもりのその先のわからないがまたわかったり・・・。そうした知的好奇心を満たすプロセスはとても充実していて、あっという間に時が過ぎてゆきます。
そして、学ぶことに限らず、何かの楽しさを知っている人は、おせっかいにもその楽しさを人にお裾分けしたり、一緒に味わったりしたくなるものです。
清明高校には、丁寧なサポートを希望する生徒や柔軟なシステムに魅力を感じる生徒など、「新たな一歩を踏み出すために、自分のペースで学びたい生徒」が集まっています。自習スペースや生徒ラウンジには、教科書やタブレットを用い、授業の復習や個々の目標に応じた学習に励む生徒たちの姿や、生徒の質問や相談に応じる教職員の姿があります。そうしたときの教職員は、ほんとうに生き生きしています。子どものお皿にお代わりのカレーをよそっているときのお父さんやお母さんのように、うれしそうな顔をしています。カレーを作る楽しさやカレーを食べるうれしさに加えて、カレーをよそう喜び、自分が作ったカレーやその秘伝レシピを大切な人にお裾分けする幸せを感じています。
単に教科書の中の知識やスキルを伝えたり、問題の答えや解き方を伝えるのではなく、むしろそれらを通して生徒に学ぶことの楽しさ自体を伝えたい。学びたい人と教えたい人が集まり、学ぶ楽しさを分かち合う、清明高校ならではの佇まいをこれからも大切にしたい。その気持ちを「学ぶ楽しさを分かち合う。」という言葉に込めました。
このように、清明高校には、自分のペースで学びたい生徒が安心して学べる風土があります。それでもなお、私は校長として、知的好奇心をくすぐる場をデザインしたり、どうせならこの学校らしい魅力的なしかけを用意したりして、生徒と教職員が学ぶ楽しさを分かち合う機会を、もっとつくっていきたいと思っています。
京都府立清明高等学校 校長 越 野 泰 徳
ティーチャーズバイブル ~理論編~
清明高校の教員が大切に心がけている内容を「ティーチャーズバイブル」としてまとめました。こちらから御覧ください。