第78回福知山市立三和中学校卒業証書授与式

 3月14日(金)、13名の卒業生が三和学園を巣立っていきました。

 朝。当たり前ですが、最後の登校です。「今年は、(月日の経つのが)早かったです。」と言っていた生徒がいました。そう言えるほど充実した、幸せな日々を過ごしていたのだと思い、こちらもうれしくなりました。

 定刻より、第78回福知山市立三和中学校卒業証書授与式を挙行しました。全校児童生徒による国歌『君が代』、『三和学園学園歌』斉唱に始まり、白米山しらげやま校長からの卒業証書授与では、卒業生一人一人がキビキビとした所作でしっかりと卒業証書を受け取りました。

 式歌『旅立ちの日に』の合唱では、胸に去来する思い出を噛み締めながら歌う卒業生、記念すべき旅立ちをよいものにしようと一生懸命歌う在校生の姿が感動的でした。

 内藤PTA会長の心の込もった祝辞、在校生代表・羽渕生徒会長の丁寧な送辞、卒業生代表・水谷前生徒会長の思いの詰まった答辞は、聞いていて涙が出そうになりました。特に、答辞の最後の部分にグッときました。

「かけがえのない仲間と過ごしてきた、一生忘れることのない大切な9年間。何気ない会話の一つ一つが、どうしようもなく楽しかったこと、みんなと食べる給食がとても美味しく楽しい時間になったこと、先生に怒られてみんなで涙を流したこと、そして、ずっと笑い合っていたこと。振り返ってみれば、一日一日が思い出で、大切だったんだなと感じます。今日が来ることは、ずっと前からわかっていたはずなのに、なんでこんなに寂しいのだろう。今日が近づくほど、時には行きたくないと思った学校に、一日でも多く行きたい、と思うようになったのはなぜだろう。そう思うくらいに楽しい日々をくれた仲間たちへ。出会ってくれてありがとう。そして、僕に学校に行く意味をくれてありがとう。みんなと過ごした9年間は、もう一生分楽しめたくらい満足です。これから先は、進む道が違うからきっと会えなくなる日が多くなると思います。でも、僕たちは心でつながり、深い絆がここに生き続けます。今までの思い出という宝物と共に、これから先の新たな道に進んでいこう。あなたらしく、一歩ずつ、着実に。そして、進んだ道の先で、また会おう。その時は、またみんなで笑い合おう。

 今まで支えてくださった人たちへの感謝は言葉では言い表せないけれど、最後に一つだけ。『大好きな皆さんと、自然に囲まれたこの三和の里で、今日この日まで一緒に楽しく過ごせたこと、僕たちはきっと世界一の幸せ者です。』」

 卒業生の清々しい態度、在校生の真剣な気持ち、保護者の子どもへの深い愛情が伝わってくるすばらしい式でした。卒業生の前途に幸あれと祈ります。

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