11月6日(水)に、5年生が脱穀を体験しました。10月10日(木)に大原で刈り取った稲と、一人一人がバケツで育ててきた稲を脱穀していきます。



と、その前に、三和町の稲作と藁についてお勉強です。昔は、稲作によって生まれる大量の藁を使って、生活に必要な物をたくさん作っていました。草鞋、藁靴、箕、果ては正月の飾りに至るまで多岐にわたりました。
ことに、三和町友渕地区の田尻製縄所で作られた縄は、非常に高品質なので、鳥取県湯村温泉で毎年6月の第1日曜日に行われる「大菖蒲綱引き」の綱に今も使われています。約700年前から伝わるこの綱引きは、直径約60cm、長さ約80m、重さ約4トンの大綱を住民や観光客が引き合い、大変盛り上がります。
また、京都市にある八坂神社の祭礼で、毎年7月1日から31日に行われる祇園祭では、最大12トンに及ぶ山鉾を組み立てる縄についても、田尻製縄所で作られたものが使われています。



お勉強を終え、いよいよ脱穀です。今回使用した道具は、木や竹のさお先に取り付けた棒を回転させて稲を打つ「唐棹」…ではなく、くしのような鉄の歯で籾を削ぎ落とす「千歯扱き」…でもなく、足踏み式の脱穀機を使いました。



吉田地域講師のお手本を見学した後、自分たちが刈り取った稲束から籾を取っていきました。






取り切れなかった籾は、協力しながら手で取って、集めていきました。そう、稲作は、何事も協力なくして完遂しないのです。それを今回も実感しました。



このようにして脱穀した米は、地域の方に精米をお世話になります。よろしくお願いいたします。


