少し蒸し暑く、9年生は疲れ気味ですが、大きな不調はなく班別行動となりました。
大浦天主堂は、開国後の慶応元(1865)年、長崎居留地に建てられた現存最古の教会で、美しいステンドグラスが施された教会です。正式名称を「日本二十六聖殉教者聖堂」といいますが、なぜ「大浦天主堂」と呼ばれているかというと、教会の正面に「天主」とあるからだそうです。「天主」とは中国で「神様」を表し、宣教師が「大浦天主堂」と名付けて日本でキリスト教布教をしました。慶長2(1597)年、豊臣秀吉により、主に京都に住んでいた26人のキリシタンが長崎の西坂の丘で磔刑(たっけい)に処されました。この殉教者は、後にカトリック教会から聖人に認められ、「日本二十六聖人」と呼ばれるようになりました。日本二十六聖人に捧げられた教会であるから、「日本二十六聖殉教者聖堂」なのです。天主堂の正面は、26人の殉教地である西坂に向けて建てられています。
昭和8(1933)年に国宝に指定されていましたが、原爆投下により大きく損傷しました。修復完了後の昭和28(1953)年に再度国宝に指定されました。さらに、平成30(2018)年に世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つとなりました。
