先月の話になりますが、11月に4年生が数千個の渋柿を剥いて、干して、
「つるし柿」をつりました。
年をまたいで、しっかりと乾燥した柿は、干した時のシルエットとは異なり、
しわしわの小さな柿へと変化していました。
4年生は、ひもに吊るされた「つるし柿」を、一つ一つ丁寧に外していき、
メッセージカードを入れて袋詰めをしました。
全校のみなさんに食べてもらうように、全校生分の袋詰めをおこないました。
給食時間に、各クラスに代表の人が「つるし柿」を持っていき、
プレゼントをしました。
4年生の来訪と突然のプレゼントに、ほかの学年のみんなは喜んでいる様子でした。
それぞれの家庭に持って帰ってもらった「つるし柿」のお味はいかがでしたでしょうか。
そもそも、柿に含まれるタンニン性物質が苦味を感じさせる成分です。
この成分が水に溶ける場合、つまり可溶性の場合は、
口に入れると唾液に溶けるため渋みを感じますが、
タンニンが不溶性に変化すると渋みを感じなくなります。
干し柿は、皮を剥くことによって、カキ表面に皮膜ができ、
果実の細胞が呼吸できなくなることにより、アセトアルデヒドが生成され、
タンニンが不溶化します。
渋みがなくなると、甘みが感じられるようになります。
渋抜きの処理前と処理後で甘みは変わっていませんが、
渋みを感じなくなったため、甘く感じるようになるそうです。
学校ではアレルギーのこともあり試食はできませんでしたが、
優しい、ほんのりとした甘みを、現代っ子の子どもたちにはどう感じたでしょうか。
子どもたちの自然体験、学びにご協力いただきました地域のみなさま、
4年生保護者の方々、ありがとうございました!