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 毎年恒例、図書放送委員によるオススメブックリストを発行しました。前期・後期の図書放送委員の生徒が教職員に原稿を依頼し、自らも一押しの1冊をおすすめの言葉とともに紹介。2学期の終業式後に全校生徒・教職員分を製本し、3学期の始業式の日にクラスで配布しました。

 学校図書館では、推薦された書籍を一堂に集め、ブックリストとともに展示します。身近な人のおすすめの1冊、ぜひ読んで、ストーブを囲んで感想を語らう冬の読書会もおすすめです。

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 10月24日(火)、横浜市のパシフィコ横浜で開催された「図書館総合展」において、第1回「ゲーミング図書館アワード」の発表と表彰式があり、久美浜学舎がボードゲーム部門で優秀賞を受賞しました。全国の様々な図書館のなかから部門別に4機関が選ばれ、学校図書館では唯一の受賞館でした。 

 選評によれば、授賞理由は「主体的、対話的な学びの一つとしてボードゲームを学校図書館に先がけて導入し、府内他学校図書館に広がるきっかけとなっている点が素晴らしいです。今後もゲームと生徒たちが出会う場として広がっていくことを期待します。」とのこと。久美浜学舎図書館こと「くみこう図書館」では、前身の久美浜高校時代の2017年から、学校図書館を通して様々な教育活動にボードゲームを効果的に活用してきた継続性が評価されました。関係の皆様、ありがとうございました。

  今回の受賞と本校のボードゲーム活用については朝日新聞でも紹介されました。 (Web版11月12日、紙面版11月14日掲載)

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 11月1日、日本全国の図書館にゲーム活用を広めた立役者のひとり、高倉暁大様が来校され、学校図書館でVRやボードゲームの体験会が行われました。3年生アグリサイエンス科の生徒や、日頃から図書館をよく利用してくれている生徒達が集まり、下校時間ぎりぎりまで、VRなどの最新のゲームを体験させていただきました。高倉様、ありがとうございました。

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 11月はアメリカ発祥の「インターナショナル・ゲームズ・ マンス」という、図書館でゲームをしよう!という世界的キャンペ ーン月間でもあります。このキャンペーンは2008年、コミュニケーショ ン・ツールとしてのゲームの機能に着目して始まりました。

 学校図書館には、語彙力や論理的思考力、瞬発力を高めるボードゲームを中心に、現在、約40種類のボードゲームがあります。齋藤先生のカウンセリング室や、様々な授業でもボードゲームを活用しています。昼休みや放課後の短い時間でも楽しめるゲームを中心に集めているので、ちょっとした空き時間に友達を誘って、ぜひ学校図書館にきてください。

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 学校図書館は、生徒の皆さんの独自研究や創造性の発達をサポートするために、材料となる多種多様な本や資料と、生徒達が考えついたことを形にしてみるための手段をできるだけ用意しています。
 そんな学校図書館で、11月のある日の放課後、3人の生徒が、学校図書館にある本やアイテムで学びを楽しむゲームを考案し、実践していた事例を紹介します。
 まず、1人が学校図書館にある資料をもとに、「お題」を選びます。
 2人目は、そのお題を30秒で絵に描いて表現します。(だんだん難しくなったようで、途中から45秒、1分と延びていきました。)
 3人目はその間、背中を向けたソファで読書をしながら待機。描けた絵を見て、お題を当てるというゲームでした。

 3人が役割を交代しながら、「世界史の人物」「日本史の人物」「昆虫」「動物」「料理」と様々なお題を検討し、学校図書館の本が次々と活用されました。特に勝敗を決めるでもなく、相手が答えやすくなるように授業で習う範囲からお題を選び、考えること、表現することなど、発想を楽しみ、ときにはヒントを出すことで日々の授業を振り返っていました。

 また、先日は別の生徒たちが、読書をとり入れたすごろくを考案してコミュニケーションゲームをしたり、シイタケの笠の構造やおいしい調理法について5~6人で議論しながら本を開き、結論が出なかったので実際にシイタケを買ってきて検証したりといったようなことも行われていました。

 学校の勉強というと授業のイメージが強いですが、複数の人が集まるだけでささやかな会話のなかにも学びの種があり、それを育むことを自ら楽しめることは、学ぶ姿勢として好ましいものではないでしょうか。みなさんの創造性を育むこのような活動を、学校図書館は応援しています。