定期的に行われる男山東中学校区キャンパス教育推進会議。今回は夏季合同研修会として美濃山小学校で行いました。普段は、国語の授業で2クラス合同で子どもたちが使用する広々とした国語ルームも大人が集まると不思議なことに狭く見えます。

最初の全体会では、中学校卒業後の進路や高校入試における選抜制度について全体で確認しました。時代の変化に伴い、選抜方法等も変わっていくので、小中学校の教職員一同で現状を把握しておくことは非常に大事なことです。

続いて、授業改善に向けてのワークショップ「演劇的手法を活用した授業づくり」です。
最初にアイスブレーキングとして、ギターリストによる「ゆず」の「夏色」のメロディに合わせてペアを見つけ、自己紹介をしました。夏にぴったりの曲に気持ちも高まります。

国語教材「のはらうた」の中の「おれはかまきり」という詩を例に、「なりきって読む」練習をしました。一人がかまきり役で周りには野原にいる生き物が集まっているという設定です。夏の暑さにもめげないかまきりの力強さが、実際に演じることでよりよく伝わってきます。周りの歓声が加わることで、かまきり役も、自然に身振り手振りが出たり、読み方が迫力あるものへと変化していきました。「かまきり○○○さん、かっこいー!!」
その後、NHK制作 道徳番組『ココロ部』より、「おくれてきた客」という教材を使っての授業が行われました。
【解説】道徳教材「おくれてきた客」:閉館後の美術館にやってきたおばあちゃんと娘・・・(おばあちゃんは入院中でその日だけ外出許可をもらい亡き夫との思い出の絵画を楽しみに娘と共にやってくる。しかし生憎の雨で電車が遅れてしまい閉館時間には間に合わなかった。)
自分が警備員ならおばあちゃんと娘を美術館に入れるかどうか・・・。

美濃山小学校で実践している演劇的手法「ロールプレイ」「アクセル・ブレーキ会議」 「葛藤のトンネル」という手法を用いながら、考えを深めていきます。
最後には「葛藤のトンネル」を使って、「入れた方がいいよ」という意見と「入れない方がいいよ」という意見を交互に聞きながら、どうするべきかを考え深めました。
写真は、代表者で「葛藤のトンネル」をつくり、真ん中を通る警備員役に声をかけているシーンです。

その後の分散会では、「主体的・対話的で深い学び」に向けて、これまでの成果や今後の課題について各グループで話し合い、その協議内容を全体会で共有しました。
各校の特色に応じた教育実践が実を結ぶように、3校で一体になって取り組んでいきたいところです。