京都工芸繊維大学体験授業(デリバリーラボ)が開催されました。キャリア教育の一環として、京都工芸繊維大学より2名の教授と3名の大学院生をお招きして、大学の「研究室(ゼミ室)」そのものを本校に移設した形で講義と実験を行いました。生徒たちは、大学の高度な「学び」に触れ、大学での研究(実験)の面白さを体感しました。

大学教授の講義や、大学院生と一緒に大学での本格的な学び=「研究」活動を行いました。
生徒たちの学び、気づきの中には、
・どうして?なぜ?と疑問に思うこと、自分で考えること、発見すること、発信することが大切。
・次世代の大学生は海外交流が求められるので英語がとても大切。
・答えのないものを見つけ出すのが研究。
・自分たちの身の回りにもすごい化学変化が起きていることを知る。
・受動的な態度より、能動的で積極的に行動することが重要。
・実験では記録を取っていくことが大切。などがありました。

小グループに分かれて身近な現象に関連した実験を行いました。グループごとに大学教員・大学院生がついて丁寧に指導をしていただきました。生徒の感想と一緒に実験を紹介します。
実験1『粉末がトロトロ~界面活性剤~』
実験2『水面を走る~表面張力~』
実験3『赤ワインが白ワインへ~分離技術~』
・界面活性剤の力によって、浮かべた活性炭が散らばって沈んだり、沈んだ一円玉が浮かないなど不思議がたくさんありワクワクしました。バラバラに散りばめた活性炭の粉末が真ん中に集まり、爪楊枝(つまようじ)で中央を突き刺すと、一気にその活性炭が離れていき驚きました。「どうしてこうなるのか?」その理由を理解していくことは楽しかった。
・アルミナを粉状から液体にする時、見た目にはさらさらしていイメージだったけれど混ぜてみると重くてドロドロして驚きました。実験してみないとわからないことだらけです。
・水、食塩水、エタノー、ル食器用洗剤を使った実験では、見た目は全く一緒なのに表面張力や表面への集まり易さなど、性質が全く違うとわかりました。
・家庭で洗濯したものが白く見えるのは、汚れが落ちているだけではなく、洗剤に含まれている蛍光物質が衣類に付き、それが光を反射させて白く発光することで白く見えているということが衝撃でした。

実験では、その「結果」や予測される「現象」について グループ内で討論を深め、検証していきました。自分で「予想」を立て検証していく楽しさを知り、友達とも意見交流をするなどの積極性を大切にしていきたい。自分の知識は点みたいなものだけど、それを組み合わせて線や面にしていく過程が楽しいと話していました。
専門的な実験をして、いつもとは違う世界を体験できました。。教授や大学院生の方々にはいろいろとサポートしていただいたり、この機会がより良いものとなるよういろいろと考えていただいて本当にありがとうございました。