特別陳列「緒方本 洛中洛外図屏風」

 「洛中洛外図屏風」は、室町時代末から江戸時代にかけて、京都の市中(洛中)の有様と郊外(洛外)の有様を描いた都市風俗図の一種で、主に六曲一双の屏風絵の形で構成されたものです。今回展示します緒方本は、宇治田原町の旧家に伝わったもので、江戸時代後期頃に作られたと考えられます。左隻中央には寛延3年(1750)に焼失した二条城天守が描かれており、それ以前の京都を想像して描いた図であると考えられています。

 絵画資料として価値があるだけでなく、建築史、芸能史、服飾史、風俗史、都市交通史、商業史など、あらゆる分野で参考となる貴重な資料となりますので、
 この機会に是非御観覧いただければと思います。

会期:令和7年2月15日()から令和7年4月13日(
会場:ふるさとミュージアム山城(山城郷土資料館)
    常設展示室

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