
「つ・な・が・り」で子どもを主語にした学校づくり
入学式では45人の新入生を迎え、全校児童394人、学級数20、スタッフ総勢48人で、創立152年目となる令和7年度が始まりました。
本校の重点課題は、第一に学力の充実・向上です。少し取り組んだからといって、すぐに結果が出るものではありません。苦手なことや分からないことに継続して向き合うのは難しく、いやいや取り組んでいるうちは何も身につきません。
そこで、本校では子どもたちに「学び方」を身につけさせることを大切にしています。そうすることで、課題意識を持ち、問題解決に向けて思考する態度が育ち、結果的に学力の向上につながります。誰かに指示されるのではなく、自ら学ぼうとする意欲や興味関心が湧き上がることが重要です。
また、問題解決は一人で行う必要はありません。周囲には多くの素敵な仲間がいます。その仲間と学び合い、高め合う集団を目指しています。
こうした学びを支えるためには、魅力ある課題設定や教材・教具の準備など、学びを促す「しかけ」が必要です。それを準備するのが私たち教員の「教材研究」です。授業後には会議や打ち合わせもありますが、必ず教材研究のための時間を考慮して時間設定をしています。その後に教材研究を行う必要があるためです。
そのため、午後5時以降の担任との面談は、原則としてご遠慮いただいています。学校も家庭と同様に、子どもを第一に考えています。子どもたちが興味を持ち、楽しく学べる環境を提供できるよう教材研究を教員の最優先業務と認識しています。
また、学校は子どもたちをより多くの教員で支えることを大切に考えています。その一環として、学年ごとに教科担任制を積極的に取り入れ、一人ひとりを複数の指導者の視点で捉える仕組みを構築していきます。
子どももつながる、教師もつながることで、本校の教育をさらに充実させることができます。同様に、学校と家庭、地域がつながることで、より一層、校区全体が子どもたちを主語にした学びの場となるでしょう。保護者や地域の皆様、学校関係団体の皆様には、引き続きご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
令和7年(2025年)4月 校長 柴田 敬