10月7日(火)7限に、黄檗宗法衣司の二文字屋利左衛門氏をお招きして2・3年生の希望者を対象に、伝統文化の継承に関する講演会を実施しました。二文字屋さんでは、袈裟を手作業で制作する技術を継承されており、袈裟の成り立ちや仏教の考えについてお話ししていただきました。
伝統の継承については、後継者がいないために廃業せざるを得ない関連業者の現状をお伝えいただき、文化を守っていくことの難しさを感じました。また、便利で安いものと伝統技術を施されたものの違いについても言及いただき、文化を守ることは、日本人の美意識などの価値観を守ることでもあると気づかされました。
講演中には、黄檗宗の位の高い僧侶が身に着けることができる「二十五条袈裟」を、生徒に着せていただく場面もあり、生徒にとっても文化を身近に感じる機会になったことと思います。
未来を担う存在である彼らが、日本人として大切にしたい価値観を意識できることにつながれば幸いです。
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