学校生活

 

 先日、乳脂肪分の高い乳製品(生クリームが適している)を遠心分離して、乳脂肪を取り出す実験を行いました。適当な遠心分離機がなかったので、今回は人力で分離していきます。乳製品を容器に入れ、ひたすら振り続けました。やがて乳脂肪分どうしがくっついて水分と分離していき、乳脂肪の塊となっていきました。この塊は一般的にバターとも呼ばれています。

 動物性の油脂は常温では固体ですが、少しの加熱で融解し、液体になっていきます。今回分離した乳脂肪にも同様の性質があることを確かめるため、加熱実験をしてみました。加熱するのに適当なものを探したところ、科学部の畑より収穫したジャガイモがあったので、ジャガイモを茹でて加熱し、そこに分離した乳脂肪の塊を置くことで、どのような変化が見られるかを確認してみました。その結果、茹でたジャガイモの熱によって乳脂肪の塊が融解し、北海道などの地域で「じゃがバター」と呼ばれる状態になりました。有意義な実験結果が出たことで、部員達はみんな喜んでいました。