哺乳類は恒温動物なので、クマ類やコウモリ類など冬眠(冬ごもり)をする一部の種類を除いて、冬場でも普通に活動しています。よって、センサーカメラでしっかり撮影されるわけですが、寒さにより活性が低下しているのか、撮影数は少なくなる傾向にあります。
そんな中でも多いのはやはりニホンジカで、今回回収したデータでも、ニホンジカがたくさん撮影されていました。今回は雌ジカばかりが写っていたのですが、グループになって行動している様子が確認できるものが多かったです。ニホンジカの行動は雌雄で異なり、繁殖期ではないときは、雄ジカは単独生活していることが多いです。それに対して、雌ジカはグループになって行動しています。学校林にもそんな雌ジカのグループがよくやってきます。
今回はそれだけでなく、カメラの前で長時間くつろいでいるグループも撮影されました。カメラが作動するときはLEDライトが発光するので、カメラの前にいたらずっとライトで照らされているはずなのですが、ふてぶてしくも休息モードに入っているようでした。ライトに対するシカの反応性はかなり個体差があるように思います。多くは照らされたらすぐに逃げるのですが、中にはまったく気にしていない個体もいて、実に面白いものです。
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