9月に刈り取ったイネは、10月から11月にかけて脱穀・精米され、何とか白米の状態にまで持ってくることができました。もっとも、手作業による脱穀なので、精米機のようにはきれいにできず、ほとんど玄米に近い感じでしたけど。夏休みに水の管理が上手くできなかった影響なのか、粒の大きさもあまり大きくなりませんでした。
そして2学期終業式の放課後、調理室を借りて、この精米を実際に炊いて、お米としてのはたらきを確認する実験が行われました。引退した3年生達も、これは気になると集まってきました。
まずは精米の量を確認すると、およそ6~7合くらいでした。最初は2合もできれば上出来と考えていたのですが、想像以上の収穫量になりました。このうち5合分を水で研ぎます。糠がたくさん残っていたので何度も研ぎ直しましたが、ほどほどのところで炊飯器に入れ、炊き上げます。結果として、お米として十分なはたらきを確認することができました。
何もかも手探りの状態で始めた科学部の米作りですが、さまざまな失敗と試行錯誤を経て、目標であった「部員1人あたり1個のおにぎりがつくれるだけの米を作る」ことを達成できました。普通科の高校で米作りをすることはあまりないので、部員にとって貴重な経験になったと思います。
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