学校生活

 

 学校林で見られる哺乳類の中で、冬になると姿を消す動物がいます。それはアナグマで、いわゆる冬眠をします。しかし、ツキノワグマなどもそうですが、多くの哺乳類がしている冬眠は、実は冬眠ではなく「冬ごもり」なんです。

 冬眠というのは、本来はヘビやカエルがやるように体温を極限まで下げて仮死状態になって冬を越すことです。そのまま目覚めないことだってあります。だから、ねぐらでウトウトしているだけ、場合によってはトイレに行ったり、何なら子供まで産んじゃうやつもいる哺乳類の冬眠は、冬眠ガチ勢の動物から見れば一緒にして欲しくないわけですね。

 そんな冬ごもりをするアナグマですが、学校林では例年12月にはもう撮影されなくなり、4月くらいまで現れなくなります。ところが今年は、12月になってもバリバリ活動しています。冬ごもりに向けて食いだめしているため、まるまると太った姿が写っています。今年は暖冬といいますが、その影響なのかも知れませんね。