学校生活

 

 季節は秋となり、寒さも感じるようになってきました。この時期になると、学校林内のある場所には水がたまるようになってきて、動物が集まる水場となっていきます。センサーカメラの1台はこの水場の前に設置しているのですが、水がかれている春から夏にかけてと比べ、今の時期は様々な動物が撮影されるようになります。

 そして、この水場はニホンジカのヌタ場にもなっています。ニホンジカの雄は、水場で体中に泥を浴びる習性があり、その泥浴びに使われる場所を「ヌタ場」と呼びます。これは、体に寄生虫などがつかないようにするためと言われていますが、雄ジカは泥浴びをした勢いで、近くの木に体を擦りつけてにおいをつけます。いわゆるマーキングですが、ダイナミックな泥浴びからのにおいつけは、見ていてとても面白い行動です。また、この時期の雄ジカは角研ぎもするので、とにかく行動が派手になります。

 ニホンジカに限らず、秋は哺乳類が活発になる季節です。撮影される種数も増える傾向にありますし、学校林の生物多様性が高まるので、センサーカメラの撮影結果を見るのが楽しみになる季節ですね。