司書教諭あや先生の「ほんのひとこと」 ~佐藤雅彦・著『プチ哲学』より~

 「厨房のありす」というドラマを見ています。毎週日曜日は楽しみにしているドラマが3つもあるのですが、その1つです。

 ASDを持つ料理人の主人公が、ゲイのシングルファザーである父や、謎を秘めた青年などとお互いを認め合い、支え合うドラマです。いろんな特性を持つ人がいることは知っていても、それを「当たり前のこと」「自分事」とはなかなか捉えられません。みんな自分の持っている「枠組み」から離れられないのだと思います。でも自分が「枠組み」にいると思い知り、違う視点を他者から指摘されることを拒まないだけで、世界は明るくなるのではないかと、私は常々思っています。

 今回のひとことは、「ピタゴラスイッチ」を作った人の本です。イラストのカエルのケロちゃんがかわいいので是非手に取って見てほしいです。

「私たちがものを見ている時には、必ずある枠組みからものを見ているということを知っていなくてはいけません」

20240315_095305.jpg(イラスト: プチ哲学 La Petite Philosophie 文と絵 佐藤雅彦 ISBN4-8387-1226-X マガジンハウス 2000年 28ページから引用)