私が今回オススメするのは、『夜明けのすべて』瀬尾まいこ(著)です。
「HSP」「PMS」「パニック障害」などの悩みを抱えている人がいます。しんどい思いを周りに気づいてもらえない人、周りに気遣ってもらっても、自分ではどうしようもない人がいます。いつも穏やかそうに見える(?)私もイライラする時があります。幸い、私の周りには話を聞いてくれる人がいるし、共感し、励ましてくれる人もいます。でも、誰にも打ち明けられない悩みを抱える時もあります。そんなとき、同じ悩みを抱えている人が本の中に見つけられたら、それだけでも気持ちが楽になります。
この本には「PMS」「パニック障害」という病気に悩む人が登場します。でもそれぞれの病気がどんなにつらいかを理解できるわけではありません。それより、自分の悩みを誰かに分かってもらいたい人、何かに悩んでいる友達に寄り添ってあげたいと感じている人、自分が何かに悩んでいることを誰にも知られたくない人、な~んにも悩みの無い(と思い込んでいる)人に読んでもらいたいと思います。自分の、あるいは友達の「あ、それでつらいのか...」という気づきがあれば、きっと「夜明けは近い」と思うのです。