【オススメブックリスト2021特集vol.2】 小西鉄也先生のオススメ本

 私が今回紹介するのは、『シンプルに生きる』ドミニック・ローホー(著)です。

 今回、オススメする本の一文です。

 『ものを過剰に所有することをやめてみましょう。すると、ものに対して使っていた時間が減り、自分自身にかける時間が増やせます。』

 現代人はものをたくさん持っている人が人生の成功者と感じすぎているのかもしれません。私たちは、無意識にそんな考えにとらわれて、ついつい消費し、購入し、ものをため込み、蒐集してしまいます。私も買い物が好きで購入して1年後には使っていないものありました。私はこの本を読んでタンスの肥やしになっていた服に「今までありがとう。お世話になりました。」と言って、結構な量を処分しました。処分した服に対しては何だか切ない気持ちになり、残った服にはこれからもよろしくという気持ちになりました。自分の所有物に感謝するという当たり前の心を失っていたことに気づかされました。

 ある有名な写真家が世界中を巡って調査した結果、住民ひとりあたりの所有物の数の平均は、モンゴルで300個、日本では6000こだったそうです。身のまわりものは、旅行かばんもしくはふたつに収まってしまうくらいのの量まで減らすのが理想らしいです。

 この本で著者が大切にしていることは「もの」との上手な付き合い方です。また、著者が提唱するシンプル主義は「住まい」「ファッション」「お金の管理」「美容」「食事」「人づきあい」「自己管理」には繋がってきます。シンプル主義になればそれぞれのことについて具体的にどんないいことが起こるかも書いてあります。高校生の悩みの解決のきっかけにもなると思いこの本をおすすめします。

 夏休みを使い自分の身の回りを整えてみてはいかがでしょうか。

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