オンラインで繋がる・広げる 読書の世界ー図書館総合展視聴者参加ー

 新型コロナ禍で様々な学会やイベントがオンライン仕様となっている今年、久美高図書館ではこの状況を利用して、11月いっぱいオンラインで開催された第22回図書館総合展のフォーラムや関連動画の数々を、昼休みや放課後に中継していました。
 図書館総合展は、図書館とともにすすめるまち・教育・情報の未来をテーマに、全国の先進的かつ優れた取組事例を交流するもので、なかには高校生の探究活動や大学生が中心となった読書企画などもありました。



 名作とよばれる宮沢賢治や坂口安吾の作品で遊ぶゲーム「BookMokku~宮沢賢治編~」や「Lucky Dip〜説明文編〜坂口安吾『堕落論』」(図書館ゲーム部)では朗読を楽しみ、高校生から高齢者まで多様な人々が繋がり地域の歴史が拓かれた「道端の牛乳瓶 ~時を超えて開かれる歴史~」(指宿市立図書館・図書館レファレンス大賞審査動画)では、しんみりと感動に浸りました。また、大阪の私立清教学園中・高等学校の探究学習授業と学校図書館の一日を追った「リブラリアの一日」では、規模の大きく違う他地域の高校の授業や学校図書館の様子に興味深そうに見入っていました。
 このほか、久美高図書館にも3冊の著作がある作家・額賀澪氏と埼玉県の学校図書館司書が対談した「スイッチインタビュー 額賀澪(作家) × 木下通子(学校司書)」(埼玉県の学校司書が選んだイチオシ本)や、「「ポプラディア第三版」の現在、全部見せます! 」(ポプラ社)など、なじみのある本や話題には、とくに興味深そうに足を止める生徒がいました。
 ふだん意識することの少ない、様々な社会のつながりやひろがりを感じとり、これから歩んでいく社会について、思い巡らせる機会となっていれば嬉しいです。