京都府社会教育委員会議が発行するWeb広報「#きょう・まなぶ・つながる」では、“人がつながる地域づくり” をテーマに、府内の様々な取組を紹介しています。
今回は、京都府社会教育委員が福知山市を訪れ、京都府立福知山高等学校での「子育て」及び「幼児ふれあい」学習の様子や、地域子育て支援拠点施設 “すくすくひろば”での活動などを訪問しました。
”すくすくひろば“では、子育て中の保護者の方一人ひとりに寄り添いながら、楽しく子育てできる環境づくりをめざして事業を運営されている“NPO法人おひさまと風の子サロン”の足立さんと、ブックスタートボランティア“いないいないばあ”の上垣さんから様々なお話を聞かせていただきました。
福知山市で行われている魅力的な取組について【訪問記】として京都府の社会教育委員がレポートしますので、ぜひご覧ください!





「地域のつながりが育む、学びのかたち」 各務 宇春
NPO法人おひさまと風の子サロンの足立さんは、17年間にわたり子育て支援に携わり、外国にルーツをもつ母親へのサポートやLINE相談など、地域の声に寄り添った事業を展開されています。近年は、地元中高生を対象とした「赤ちゃんふれあい学習」にも力を入れています。
今回高校のふれあい学習を見学し、赤ちゃん親子との交流を通して、子育て中の方々や自分の親、そして将来の自分の姿を、これまでとは違う視点で見つめ直していると感じ、有意義な事業だと感じました。
また、福知山市社会教育委員でもある足立さんと上垣さんから公民館を拠点に地域を巻き込む新たなモデル事業の構想も伺い、地域の未来への力強いビジョンに心が動かされました。
締めくくりに福知山市立図書館を見学。これからの社会教育は、人が集う場所に積極的に出向き、つながりを育てていくことが大切だと感じました。

「子育てをつなぐ、子育てでつながる‼」 築山 崇
気軽に立ち寄って、子どもも親もほっとするひと時を過ごす場があることは、子育てファミリーにとって、とても心強いことだと思います。今回の訪問でも、「初めて来られた方には、声かけを大切にしています」という子育てコンシェルジュの足立さんのことばからは、たくさんの出会いの経験によって培われた専門性の一端が伝わってきました。「子ども子育て会議」など行政の施策も一定の成果を生んできているとは思いますが、何より大切なのは、身近な地域に子育ても含め、様々なつながりを生み出す住民の活動があることだと思います。「おひさまと風の子サロン」はその可能性を豊かに備えている。そう実感した今回の訪問でした。

「福知山高校『赤ちゃんふれあい学習』に参加して」 三木 孝史
令和7年10月8日(水)、福知山高校にて行われた「赤ちゃんふれあい学習」に、社会教育委員として参加しました。この授業は令和7年度「子育て」及び「幼児ふれあい」学習支援事業として実施されており、1年生生徒全員187名が日替わりで授業を受け、当日は生徒40名が授業を受けました。
赤ちゃんの保護者は全員福知山高校の卒業生であったこともあり、生徒は母親かつ先輩である保護者の話を熱心に聞いていました。乳幼児とのふれあいや保護者との交流は、妊娠・出産・子育ての楽しさと大変さを学ぶ大変貴重な機会になったと感じました。
また、将来子育てに悩んだ際、どこに相談すればよいかを知るきっかけにもなり、乳幼児への理解だけでなく子育て支援のネットワークの存在についても認識を深めることができたのではないでしょうか。
地域と学校が一体となった意義ある取組でした。

「福知山高校とおひさまと風の子サロンを見学して」 森田 雅子
高校生が乳幼児とその保護者と交流する授業には、保護者の方が大きなバッグにおやつ、絵本、おもちゃなどを入れていつも子どもに接している姿で参加されていました。生徒は子どもが大切に育てられている姿を目にし、ふれあうことで、自分たちも大切に育てられてきたことを感じられると思いました。交流の中では広範囲にわたるたくさんの質問がとびだし、生徒の関心の深さを感じました。
また、おひさまと風の子サロンでは、保護者をひとりにさせない取組が成されていて、転勤族や移住者、外国籍の方々への親子サポートができているので安心できると思いました。施設内サポーターが在籍されていて安心。子どもを遊ばせながらできる交流広場になっていました。
