「令和5年度家庭教育支援関係者研修会」を実施しました。

子育て家庭を包み込む地域づくりを目指して教育と福祉が連携して開催する本研修会は、今年で7回目を迎え、今回は、家庭教育アドバイザー、家庭児童相談員、主任児童委員、児童福祉司、保健師、行政職員など、様々な立場で保護者や子どもに関わる方々が参加されました。

  • 日時:令和5年11月15日(水)午後1時~4時
  • 場所:京都府庁3号館 講堂
  • 内容:
    【講演・ワークショップ】
    「ポストコロナの今、必要とされる家庭教育とその支援」
    京都大学大学院 教育学研究科 教授 明和 政子 様

講演では、脳科学の視点から、幼少期の環境が生涯に渡って影響を及ぼすことや、ある特定の“誰か”(アタッチメント対象・社会的絆)の存在が大切であることなど、エビデンスをもとにお話しいただきました。哺乳類生物である「ヒト」の育ちを科学的に理解した上で、現場での実践に活かしていくことの重要性を学ぶことができました。

ワークショップでは、講演の内容をもとにグループで交流し、参加者それぞれのお立場から感じられたことや質問等が出されました。

感想
  • 脳科学の観点から発達やアタッチメントのしくみを知ることができ、とてもおもしろかったです。目からウロコの連続でした。自己制御や他者理解ができるようになるには前頭前野が発達することが大切で、ここが発達(成熟)しきるのに25年かかるというのは驚きでした。若い保護者の対応をすることが多いので、今後はその人の前頭前野を想像しながら対応に当たりたいと思います。
  • 脳のしくみからこれからの時代の子育て、親育て支援を結び付けたお話で、よくわかりました。生涯にわたる心身の土台はこども期に作られる。…今、私がしている支援が、生涯の土台となるように今日の学びを活かしていきたいと思います。
  • コロナ禍で減ったリアルな体験や体のふれあいが、子どもの成長にいかに影響しているかを深く学ぶことができました。脳科学に基づく子育て支援のあり方について考え直す機会となりました。
  • “アタッチメント”を深く理解する機会となりました。そしてそれが母親のみに求められるのでなく、他の人でもよいことに安心しました。個人的にはもっと早く子育て真っ最中で聴きたいお話でしたが、今後は誰かの心の拠り所になれるように私の命の活用ができれば嬉しいです。
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