前期全校人権学習「北朝鮮当局による拉致問題を通して考える人権」

7月3日(水)「前期全校人権学習」を行いました。昨年度に続き今年度も南丹市立殿田中学校の平井祐子校長先生にお越しいただき、今回は「北朝鮮当局による拉致問題を通して考える人権」をテーマにお話をしていただきました。「拉致被害者の家族会」を立ち上げ、北朝鮮当局に拉致された娘の横田めぐみさんの救出を40年以上求め続けてこられたご両親、横田滋さん、早紀江さんの想いに触れた時、会場は静まり返りました。また、第二次世界大戦から朝鮮戦争に至る歴史的背景を学ぶ中で、「悲しい思いをしたのは誰なのか」を考えました。「どれだけ人の気持ちを考えてもその人でない限り100%は理解できない。でも、知って、学んで気づくこと、そして一生懸命に想像することが大切です。」という平井校長先生の言葉を生徒・教員全員がかみしめる時間になりました。以下は生徒の感想です。

「拉致問題は、横田さんからかけがえのない命と希望を奪ってしまったと思いました。」
「今回の授業で感じたこの気持ちが、他の人やこの問題を知らない人にも共有されてほしいなと思いました。」
「今の感情を正直に言うと、すごく心が痛いししんどいです。この人権学習は80分ですが、横田夫妻のめぐみさんの捜索活動の何十年のことを思うとわずかな時間。この少しのはずの時間なのに、お話を聴いただけでしめつけられる痛みを感じています。横田さん達は悔しくて悲しくて、どこに気持ちをぶつけていいのかわからないぐらい辛かったと思います。」
「時代も住んでいる場所も違い、知り合いでもない、という終わり方ではなく、これからこのような悲劇を続けていかないために僕たちにできることはないのだろうか、という考えで終われてよかった。」

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