いよいよ1学期も大詰めとなりました。今学期のまとめをし、夏休みを迎えたいと思っています。
子どもたちは、4月から大きく成長した姿を見せています。瑞穂小学校の子どもたちは、その多くが、遊びも学習も全力で向かいます。日々の積み重ねにより、たくましく強くなったと感じられる子どもが多くなってきました。それは、日々の生活の中で見たり、聞いたり、実際にやってみたりすることで、徐々に出来ることが増え、自分の力を蓄えているのだと思います。
6月には、教育委員会にお世話になり、京丹波町のスポーツであるホッケーの体験教室が、1年生から6年生までのすべての学年で行われました。まずは体験してみようという趣旨で、大まかな動きを教えてもらうとすぐにゲームとなります。ゲームの中で子どもたちはルールを理解し動きを覚えていきます。こども園の時から体験していることもあり、1年生からスティックを上手に操り、ホッケーを楽しんでいます。1コマの学習時間の中で上達し、成長していく姿も多くの子どもで見られます。
子どもが自分の力を伸ばすときは、考えて動いたときです。国語や算数などの学習では、新しいことを覚えてそのことを使う時、例えば覚えたての漢字を手紙を書くときに使えたときや、足し算の考え方を使って、自分で買い物ができたときなどです。教えられたことよりも身に付いたと感じた経験もあるのではないでしょうか。
ホッケー教室を見ていても感じるのですが、前もって多くのことを教えなくても、考えて動くことができるすごい力を子どもたちは持っています。失敗するかもしれない、怪我をするかもしれない、こうすればうまくいくなど、大人は、自信の経験から子どものためを思って、たくさんのアドバイスをします。命に関わることなら本当に大切なアドバイスですが、子どもたちはそんなことを教えてもらわなくても案外自分で考えてうまくやります。
また、子どもに相談をかけることで(少し困ったふりをしても)よく考えて、今までの経験を生かして活躍してくれることもよくあります。自分の頑張りを見て欲しい、人の役に立ちたいと思う気持ちは多くの子がもっています。子どもたちの力は、ときには大人の想像を超えるすごいものを見せてくれます。学校でも子どもの力を信じて、活躍の場を増やしていこうと思います。
校長 下村 敦