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令和7年度入学式

令和7年4月9日(水)

令和7年度入学式が厳かな雰囲気の中、挙行されました。

全日制課程普通科220名、農業科17名、園芸科9名、農芸化学科29名

定時制課程普通科7名 合計282名が入学を許可されました。

<校長式辞>

(式辞より一部抜粋)

皆さんに、今日はひとつ問いかけたいと思います。「自分だけの“味”って、何だと思いますか?」料理にそれぞれの味があるように、人にも“味”があります。でも、その“味”は、テストの点数や部活動の実績、見た目の印象だけで決まるものではありません。

近年では、AIが文章を書き、絵を描き、音楽を作るようになりました。もしかすると、皆さんの中には「自分よりAIの方がすごいんじゃないか」と感じることがあるかもしれません。けれども、AIにはどうしてもできないことがあります。それは、「その人だけの感じ方」――つまり、“あなた自身の反応”をすることです。同じ授業を受けても、「面白い!」と思う人もいれば、「難しかった」と感じる人もいる。同じ映画を観ても、「感動した!」という人もいれば、「あまり響かなかったな」と思う人もいます。その「自分なりの感じ方」こそが、皆さん一人ひとりの“味”であり、言いかえれば、「あなたらしさそのもの」なのです。

本校では、「自分なりの答えを自分で確かめ、自分の力で深く考えようとする姿勢を大切にしてほしい」そんな思いを込めて、校是「探真究理(たんしんきゅうり)」を掲げています。そうであるからこそ、他人の意見やネットの評価に流されるのではなく、まずは自分で見て、自分で感じて、自分の頭で考え、自分の言葉で語る。そうした姿勢を、日々の学びの中で育てていってほしいのです。それが、綾部高校での学びの出発点です。自分なりの問いを持ち、自分なりの“探究の旅”をはじめること。それこそが、高校生活の本当のスタートだと、私は思っています。

 綾部高校には、皆さんの挑戦や探究を支えてくれる先生方がいます。励まし合える仲間もいます。どうか安心して、自分の感じたこと、やってみたいことに、ぜひ踏み出してみてください。そして、“自分だけの味”を、この綾部高校で、少しずつ深めていってください。高校生活が、皆さんにとって“自分を知る旅”となり、そして一人ひとりが「探真究理」の精神を胸に、自分らしく輝く高校生活を送ってくれることを、心から願っています。

本日ご列席の保護者の皆様、改めてお子様のご入学を心よりお祝い申し上げます。お子様の人格形成と進路実現のために、私たち教職員一同、誠意と情熱をもって教育に取り組んでまいります。今後とも、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

令和七年 四月九日

京都府立綾部高等学校  校長 一井 育

<第1学年担任団>

<入学式・ホームルームでの様子>

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