行事の様子

R6.4.9 令和6年度入学式

令和6年4月9日(火)令和6年度入学式が厳かな雰囲気の中、挙行されました。
全日制課程普通科216名、農芸科18名、園芸科11名、農芸化学科28名
定時制課程普通科8名
合計281名が入学を許可されました。
期待と不安でいっぱいだと思いますが、充実した高校生活をともに過ごしましょう!!

<校長式辞>

(式辞より一部抜粋)
ここ綾部の桜も皆さんの入学を迎えるように満開となりました。その桜の木を使った、桜染めの話をします。桜染めというのは、桜の木を使って白い布を染める染め物で、色合いは本当に桜の花の色と同じ淡いピンク色になります。
この桜色は、桜の花びらを使って出すように思えますが、実はそうではありません。美しい桜色は、桜の木のごつごつとした木の皮を使うのだそうです。しかも、その色は一年中どの季節でもとれるわけではなく、桜の花が咲く直前のちょうど三月の頃のものでなければいけないそうです。
どうして桜の木の幹からこの色が出てくるのか、どうしてその時期のものでないといけないのか不思議ではないですか。これは、桜の木が間もなく花を咲かそうとする時期に、桜の花の色を花びらだけでなく、木全体に蓄えている、木全体が桜の色をしているのです。
私たちは、桜の花のあのきれいな色を桜の花びらの色だと感じていますが、実は、あの色は桜の木全体に蓄えられた桜の木全体の色なのです。花びらの色は幹の色であり、樹皮の色であり、樹液の色なのです。桜は全身で桜色に色づいていて、木全体に蓄えたあの淡い桜色を、花に注ぎ込んでいるのです。花びらは、木全体を代表して桜色をあらわしているのです。一週間ほどしかあのきれいな花を私たちは見ることができません。しかし、桜の木はその一週間のために、一年をかけてコツコツと桜の色を貯めてきているのです。そして、厳しい冬を越え、春の暖かな陽気を感じたときに、今が一年間蓄えたものを一気に出すときだと感じてあのきれいな花を咲かせるのです。
このことは、皆さんの学校生活に当てはまることだと思います。皆さんは、桜の木とは違い綾部高校での高校生活という時間の中で自分の色を蓄えていってください。そして、卒業を迎える年には、本校で蓄えてきたものを、桜の花と同じように一気に示すことになります。それは、学習で身につけたことであったり、学校行事や部活動を通して培ったものであったりするでしょう。その時の色は、皆さん一人ひとり異なると思います。それぞれがそれぞれ、高校時代、高校生活という年月をかけて自分の色を蓄え、一気に咲かせるときが来ます。
そのために、皆さんは、これからそれぞれの色を自分の中にしっかりと蓄えてほしいと思います。そして、一人ひとりがそれぞれの色できれいな花を咲かせるよう、これからの学校生活を一日、一日大切に過ごしてください。
教職員一同応援したいと思います。

<第1学年担任団>

1年間、よろしくお願いします!

<ホームルームでの様子>
各担任より高校生活スタートにあたっての所信表明がありました。

タイトルとURLをコピーしました