校長室から

 ”トノサポ”で子どもを主語にした学校づくり

 天候不順で、桜の花もいつ咲けば良いのか迷った挙げ句に、一気に花開いた今年度の開花。結果的に新学期の始まりや入学式を華々しく飾ってくれることになりました。
 創立150周年の節目を超え、新たな歴史を刻むべく令和6年度が始まりました。入学式では68人の新入学児童を迎え、全校児童439人、学級数21、スタッフ総勢48人による船出となります。
 さて、本年度の本校の重点課題は、学力の充実・向上です。学校生活の多くを学習時間が占める学校で、子どもにとって学習内容がわからないことほど苦痛なことはありません。しかしながら、発達の速さには個人差があり、例えば同じ大きさのコップに同じ量の水が入っていることを確認して、片方を形の違う器に移すと子どもはどう答えるか?移しても量は変わらないことが完全に理解できるのは、一般に9歳を過ぎてからと言われています。このように発達段階を境界に、学習内容が簡単に理解できたり、できなかったりすることがあるのです。そのため、教材や教具を工夫して、発達の差異をできるだけ小さくするユニバーサルデザインを取り入れた授業のための教材研究が必要になります。その上で、わからないところを徹底的に聞き合える学習集団を形成し、互いに学び合いながら「わかる・できる」喜びを味わわせることを目指していきたいと考えています。
 また、今年度も、「みんなでつくる みんなの富野小学校」を目刺し、保護者や地域の皆様のお力を活用した「富野小学校サポーター」(以下、「トノサポ」)による教育活動を進めていきたいと思っています。昨年度も2年生の「まちたんけん」や3年生の「昔のくらし~七輪体験~」で該当学年の保護者の皆様に体験活動ボランティアをお願いし、授業をサポートしていただきました。こうした活動を積極的に展開し、子どもたちと授業や体験活動を通して関わっていただく中で、子どもの成長や学びを実感していただく機会が増えることを願っています。「みんなの富野小学校」は、子どもを主語にした学校を目指していきます。その方法のひとつとして、子どもたちをサポートしながら、富野小学校の教育活動に参加していただく「トノサポ」を位置付けていこうと思います。「トノサポ募集」の案内を送付させていただきましたら、ご都合のつく限り参加をご検討ください。
 本年度も、家庭・地域と共に歩む学校を目指し、皆様とともに学校運営を進めて参りますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

令和6年(2024年)4月 校長 柴田 敬

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