学校生活

 

 2学期末考査が終了し、部活動を再開しています。高校野球の冬季期間はアウトオブシーズンと言って他校と練習試合等の交流をすることができません。

 そこで、莵道高校硬式野球部では、毎年、この期間を利用して部内リーグ戦、通称"Rabbit League"を行っています。莵道だけにウサギを冠したリーグ名としました。

 リーグ戦を開催する目的や運営方法、特別ルールからチーム分けまですべて選手たちが考えます。自分たちで考えることで、より一層目的が明確になり、高い効果が得られます。

 週末を中心にリーグ戦を行います。この3ヶ月、驚きの新戦力の発掘を楽しみにしています。

 

 2学期期末考査前となり、11月中旬が今シーズンの最終戦となりました。コロナ情勢も落ち着きをみせた10月中旬からオープン戦を再開しましたが、多くの皆さんのご尽力のおかげでたくさんの試合を実施することができました。この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 さて、この期間、育成を最大の目的とする試合の中で、生徒たちはがんばって取り組み、試合ごとに日替わりヒーローが現れるようなチーム内競争を繰り広げてくれました。レギュラー争いがここまで激化することは珍しく、「来春」に向けて非常に伸びしろの大きいチームだと感じています。

 12月から2月のアウトオブシーズンは他校との交流はできません。トレーニングや実戦練習をバランスよく行なって、しっかりとした身体を作り、大きな飛躍に期待したいと思います。

 

 10月31日(日)に3年生の卒部式&卒部記念試合を本校にて行いました。卒部記念試合では、日々の受験勉強のストレスをバットにのせて快音!とはいかなかったですが、好守でハツラツとしたプレーをみせてくれ、久しぶりの野球を心の底から楽しんだ様子でした。とにかく明るさが持ち味の35期生でしたので、グラウンドが華やいだ雰囲気になりました。

 卒部記念試合に続いて、本校の視聴覚教室にて卒部式が行われました。コロナ禍で昨年度より規模を縮小しながら行っていますが、保護者会の方々の手作り感がなんとも温かい雰囲気を醸し出してとても良い式典になっています。「スライドショー&ムービー」「3年生全員の挨拶」「現役生の送辞」「卒部生の答辞」すべてに莵道高校で共に過ごした熱い思いが溢れていて、充実した高校野球生活だったことがうかがえました。

 最後に、保護者会の方々、素敵な式典をありがとうございました。35期生の活躍が良き伝統の一部となって莵道高校硬式野球部に継承されていくことを願っています。

 

 9月5日(日)に令和3年度秋季京都府高等学校野球大会2回戦の府立工業高校戦が行われました。新チームとして初の公式戦。実戦機会から離れている中での試合ということで普段と異なることもたくさんありましたが、選手は精一杯持てる力を発揮してくれました。


【秋季大会2回戦】


府立工 000 010 020 = 3

莵 道 010 110 03x = 6

(府)山本、堂本、東 - 塩見 (莵)渡辺、山田、渡辺、山田 - 菅


 後攻ということで、試合の入りの守備がとても重要だったのですが、先発の渡辺(2年 木津中出身)が打たせて取る見事なピッチングでチームに勢いをつけてくれました!内野ゴロ3つを捌いた内野陣も軽快な足取りでベンチへ戻ってきます。

2回裏の攻撃、2つの四球と安打で満塁のチャンスを作り、敵失にて先制点を取ります。その後は、ロースコアの展開で優位に試合を進めますが、8回表に府立工業打線の連打を浴びて2点を失い、同点とされます。ベンチに帰ってくる選手たちは、焦っているのかと思いきや、「同点で終われた!ナイスピッチ!」とピッチャーを称えて今度は野手陣がピッチャーを助けるぞという雰囲気が出来上がっていました。

 8回裏、四死球と安打で1死満塁のチャンスを作ると須山(1年 城陽中出身)が追い込まれながらもボールに食らいつきライト前へ値千金の勝ち越しタイムリーヒットを打ちました!1年生のヒットに負けてられない2年生がその後、2点を追加して勝利することができました。チームとしては、初の公式戦を終えて一安心したというところでしょうか。興奮冷めやらぬ中でもすぐに次戦がやってきます。まだまだ不十分な部分もたくさんあります。今週の練習で調整を繰り返して次戦の京都先端科学大附属高校戦に備えます。次はベスト16進出をかけた大一番です。


以下に活躍選手の談話を載せておきます。

【決勝打を放った 須山佳聡(1年 城陽中出身)】

Q.8回裏の勝ち越しタイムリーヒット。どんなことを考えて打席に入ったか?

 「前の打席はチャンスで凡退したので、次こそはと強い気持ちを持って打席に入りました。」

Q.打った瞬間の思いは?

 「アウトコースをうまく流すことができて、抜けてくれと思いました。追い込まれてからのヒットだったので、とても嬉しかったです。」

Q.塁上から見たベンチの景色は?

 「とても雰囲気が良くなっていて、流れがつかめたと思いました。」


【全打席出塁し2安打を記録 岡田頼武(2年 北宇治中出身)】

Q.全4打席出塁の活躍。試合を通して心がけていたことは?

 「自分の後ろにいいバッターが続くので、出塁して得点に絡めようと心がけました。」

Q.特に4打席目のタイムリーヒットはどんなことを意識して打席に入ったか?

 「前に1年生が勝ち越しタイムリーを打ってくれたので、自分も次につなごうと思いました。」


【先発したゲームを作った 渡辺大翔(2年 木津中出身)】

Q.先発して試合を作りました。試合を通して意識していたことは?

 「先頭バッターをアウトにすることを意識しました。ピッチャーがほかにもたくさんいるので、1回から全力で投げました。」

Q.今回のピッチングでどんなところがうまくいったか?

 「ストライク先攻ですぐに追い込めました。ピンチになっても野手陣が凌いでくれたので感謝です。」

Q.次戦にむけて

 「強打のチームなので、コントロールに気を付けて打たせてとるピッチングをしていきたいです。」

 

 7月12日(月)に第103回全国高等学校野球選手権京都大会2回戦の京都すばる高校戦がわかさスタジアム京都にて行われました。

 試合前、OBが相手投手に似せた練習ということで、何度もバッティングピッチャーをしてくれました。卒業後も母校への思いを形としてチームに還元してくれる、本当に硬式野球部にとって大きなことですし、莵道高校にはそういったOBがたくさんいることが魅力です。


【選手権大会 2回戦】


莵 道 300 206 000 = 11

すばる 001 420 111 = 10

(莵)渡辺、中村、武田、山田、矢島、吉田 - 栗原 (す)江原、橘木、南庄 - 岡本


 初回、先攻の莵道の先制パンチが決まります。1番村山(3年 黄檗中出身)のレフト前ヒットをきっかけにチャンスを作り、5番栗原(3年 宇治中出身)がレフトオーバータイムリースリーベースヒットを放ちます。続けて6番藤後(3年 男山三中出身)もタイムリーヒットを放ち、3点を先制します。

 その後は、取って取られての苦しいシーソーゲームとなりますが、守備では6人の投手のマシンガン継投でなんとかピンチの芽を摘んだり、最少失点に抑えたりするなど全身全霊の投手陣の投球が光りました。精神的にも非常にタフな投手陣で、よく投げ切ってくれました。

 勝負を決定づけたのは6回表、1死満塁から4番の辻(3年 男山三中出身)が勝ち越し2点タイムリーヒットを放ち、京都すばるを突き放すことができました。

 今大会は有観客の開催になります。選手にとっては秋季・春季大会ともに無観客開催であったので、今大会の観客の方々が本当に選手にパワーを与えてくれました。保護者の方の前でハツラツとしたプレーを見せる選手の姿に熱い想いを感じました。

 次戦は7月16日(金)鳥羽高校戦(太陽ヶ丘球場 9:30PB)です。選手たちは気合十分!見せてやりましょう、莵道の底力を!

 

 6月26日(土)第103回全国高等学校野球選手権京都大会の組合せ抽選会が龍谷大平安高等学校にて行われました。

 7月10日(土)に開幕するこの大会は3年生にとって集大成の大会であり、マスコミにも大きく取りあげられる夏の甲子園大会の予選です。

 抽選の結果、7月12日(月)12:00からわかさスタジアム京都にて、京都すばる高校との対戦に決まりました。今大会は有観客で行われます。詳しくは京都府高等学校野球連盟のホームページをご確認ください。

 また、莵道高校 上北陽人主将(男山三中出身)が見事1番くじを引き、大会の選手宣誓を担うことに決まりました!莵道高校として初の大役です!実は、本抽選の順序を決める順序抽選でも1番くじを引いていた上北主将。1日に2回も1番くじを引き当てた主将は長い歴史でもおそらく彼だけでしょう!今年の莵道高校野球部は"もっています"!大会では莵道旋風が巻き起こるように皆さま、温かいご声援をよろしくお願いします!

 

 現在、硬式野球部は選手27名、マネージャー8名の計35名で活動しています。

 いよいよ7月10日(土)に開幕する第103回全国高等学校野球選手権京都大会が近づいてきました。毎年、この時期になると新聞各社に取材いただいたり、OB会が壮行会を企画してくださるなど注目度の高いスポーツであることを再認識させられます。本当にありがたいことですし、その分、責任をもって全力プレーし、周りの方々に恩返しをしたり、誇りをもってもらえるよう精進しないといけないと身が引き締まります。

 さて、莵道高校硬式野球部はこの時期に伝統の『しぼり』と呼ばれる練習を行います。ノッカーが左右に放つ打球を食らいついて捕球するというものです。写真からも伝わるように、とにかくキツい!ノッカーを部員が務めることも多いのですが、今年のノッカーは例年より明るく、厳しいです。仲間に厳しい声をかけながら、奮起させ『夏の大会頼むぞ!』のメッセージを伝えます。しぼりが終わるとお互いが称え合い、チームワークも一層向上します。

 いよいよこのチームもラストスパート。1年間、思うようにいかない日もたくさんありましたが、そのたびに成長できることもありました。もう自分たちがすべきことはわかっているはず。最後にもうひとしぼりして夏を迎えることにします。

 

 アウトオブシーズンもいよいよ残りわずかとなりました。2月末からは学年末考査期間に入り、部員たちは1年の総まとめの学習に取り組みます。文武両道を目指すために、しっかりと気持ちを切り替えて勉強で集中力を養います。学年末考査が終わればいよいよシーズン開幕。春季大会に向けてオープン戦で冬の成果の確認と、新たな課題を発見しながらのチーム作り期間となる予定です。

 冬の間、平日はトレーニングメニューを中心に、週末は部内リーグ「Rabbit League」をしていました。部員を3つのチームに分けて、リーグ戦形式を行いました。選手の野球面での成長はもちろんのこと、冬季期間はグラウンドアナウンスを1年生マネージャーが担当しました。最初のころは、2年生マネージャーの補助が必要でしたが、少しずつ全員がしっかりとアナウンスできるようになってきました。

 途中、緊急事態宣言を受けた部活動制限により方法を変更せざるを得ない状況になり、当初計画していたプラン通りにいかなくて苦労したところもありました。しかし、これが結果的にチームの長所をさらに伸ばしてくれることになりました。この冬の取り組みが吉となるか凶となるかは、学年末考査終了後のオープン戦が教えてくれるので、非常に楽しみです。

 いよいよ、球春到来!夏まで突っ走るのみです!