番外編「古代米を探究しよう!」ーいろいろな探究をやってみよう。

 今回の「くみはま探検」では、久美浜町からちょっとはなれて、お隣の峰山町に目を向けてみました。みなさんは、峰山町二箇にある「月の輪田」を知っていますか? 稲作発祥の地という伝承が残り、伊勢神宮に奉納される古代米を育てている三日月型の田んぼです。
 昨年度の久美浜高校2年生の探究活動では、この二箇地区から通っている生徒を中心に、「丹後の米」をテーマにした調べ学習が行われていました。そこで、久美高図書館でも「月の輪田」や丹後のお米のルーツを探り、たくさんの文献資料を調査し、「月の輪田」で育てられた3種類の古代米も入手しました。現在それらは学校図書館の「本+物」コーナーで展示しています。


 探究には、文献資料を読む以外にも、いろいろな人への聞き込みやアンケートによる実態調査、観察したり、実験したり、実測したり、計算したりと、様々な手法があります。「古代米」をテーマに、様々な探究の手法を試してみましょう!

 「月の輪田」について知らない!という人はこちらのWikipedia「月の輪田」を、聞いたことあるけど詳しく知りたい!という人はWikipediaに記載してある参考文献と外部リンク先を参照しましょう。

 現在、「月の輪田」で育てられている古代米は、京丹後市弥栄町で20世紀末に復活した古代米の子孫だそうです。弥栄町の古代米は、「月の輪田」だけでなく、全国各地でブームとなっている古代米の先祖でもあります。この古代米復活の経緯は、インターネットで検索しても、まとまって書かれている情報源は2020年10月現在、存在していません。しかし、久美高図書館には、新聞記事や論文などの形でたくさんの関連資料があります。ぜひ、これらの資料を分析し、まとめ、どこかで発表してみませんか?
 授業での探究学習はもちろん、調べる学習コンクールや、オンライン百科事典Wikipediaなど、みなさんの活動の場はたくさんあります。やってみたいけれど、よくわからないことや心配なことがある人は、気軽に図書館や先生に相談してみましょう。

(追記) この記事を投稿後、弥栄町で古代米復活に取り組まれた研究者・芦田行雄氏のWikipedia記事が作成されました。古代米を探究する人は、こちらもあわせて参考にしましょう。