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教育の小窓 (教育長のコラム)
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2017/11/21

[ 体罰は「しつけ」として許される?]

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「教育の小窓」(教育長のコラム)                                                                          
                              
                              平成29年11月21日
 < 教育・子育て雑感 >           
  
  [ 体罰は「しつけ」として許される? ]

     馳浩元文部科学相は就任してすぐに、かつて自身が高校教諭時代に行った剣道部活動指導における「竹刀による指導」を「体罰」と認めて謝罪されたそうですが、学校教育における「体罰」は、どのように理屈づけても教員としての指導力の不足、未熟を表すもので決して許されません。
     それでは、家庭の保護者による子どもたちへの「体罰」は「しつけ」として許され認められるのでしょうか。先日(11/17)、毎日新聞に興味深い調査結果と分析・説明が掲載されていましたので、ご紹介をしたいと思います。
     成人男女2万人を対象にした問い「しつけのために子どもをたたくことに関してどう考えるか」に対する答えの結果です。① 積極的に行うべきだ(0.9%)② 必要に応じてすべきだ(15.5%)③ 他に手段がないと思ったときのみすべきだ(43.7%)、その他の答えは紹介されていないのですが、程度はともかく「体罰」を容認する考えが、実に6割にもなったという結果でした。(国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」7月調査)
     その高率に驚くと同時に、①の積極的に・・は論外としても、②の必要に応じて・・や ③の他に手段がない・・の回答にしても、保護者(大人)側の勝手な判断で、ルールや尺度なく体罰は行われ、また、エスカレートしていく可能性(恐れ)があるのではないかと私は思いました。
     さらに、この記事には「体罰」は心への強い悪影響は勿論、脳医学的にも「体罰を受け続けた人の脳の前頭前野(感情や理性をつかさどる部分)が萎縮している傾向が見られた」という、友田明美福井大学教授の研究も紹介されていました。
  「子どもは親の鏡」「親の背を見て子は育つ」とは昔から言い継がれてきた「真理」だと思います。「しつけ」としての「暴力」や威圧、脅迫的な暴言や心理的な虐待等を受けて育てられた子どもは、その後に出会う学校の友だちや周囲の人々に対して、暴力的な手段、やり方を当たり前に考えて行ってしまう可能性(心配)が大きいと言われています。
  是非、子育て中の人々を中心として、また、子どもたちを見守るすべての大人社会が「たたかない、怒鳴らない子育て」「感情的にならない子育て」(この記事の見出しとして使用されている語)を銘記して、すべての子どもたちの成長を支援したいものです。


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