背のびしているよい子                            Topに戻る
 
 「背のびしているよい子」は、大人の手のかからない、大人の言うことをよく聞く子です。大人にとって都合がよい子であるとも言えます。周囲の人によく気がつく子で、しっかりしていて、頑張る子であったりします。学力も高く、自分のことは自分でよくできる子なので、親も教師も普段は「気になる子」でないことが多いようです。
 親や教師にとっては何の心配もなく、模範的な子として周りの人たちから評価を受けてきた「背のびしているよい子」からのサインについて考えてみましょう。
 
 
 (1) 「背のびしているよい子」からのサイン
 
  「我儘(わがまま)」と「我慢(がまん)」
 
  高性能のアンテナ
 
  親・教師の不安と焦り
 
 (2) 「背のびしているよい子」への関わり
 
  ア あるがままに
 
    二分法的な世界から中庸の世界へ
 
    イヤだという拒否
 
    あるがままのこころの表出
 
  イ 感情が行き交うこと
 
    こころのキャッチボール
 
    「よい子」に潜む「よくないもの」
 
 
<引用文献>
*1 阜 正是・真下幸三(H15);曇り空に生きる意味を問う(1),−中庸の世界に身を投じられない不登校の中学生男子との面接過程から見えてきたもの−,日本心理臨床学会第22回大会発表論文集,日本心理臨床学会
*2 Neumann,E.(1971);Ursprungsgesschichte Des Bewusstseins. Walter-Verlag. 林道義訳(S59);意識の起源史,紀伊國屋書店
<参考文献>
鵜飼美昭・鵜飼啓子(H9);学校と臨床心理士−心育ての教育をささえる−,ミネルヴァ書房
河合隼雄(H9);子どもと悪,岩波書店
河合隼雄(H12);河合隼雄のカウンセリング講座,創元社
河合隼雄(H14);臨床心理学−見立てと援助,その考え方−第9回 家族への対応,臨床心理学第2巻第3号,金剛出版
河合隼雄(H14);「日本人」という病,河合隼雄著作集第U期第10巻,岩波書店
斎藤 環(H10);社会的引きこもり−終わらない思春期,PHP新書
鑪幹八郎・名島潤慈(H6);心理臨床家の手引き,誠信書房
田畑 治(S49);治療の中での父性機能・カウンセリング,季刊精神療法,第10巻第2号
冨永良喜・山中 寛(H11);動作とイメージによるストレスマネジメント教育(展開編)−心の教育とスクールカウンセリングの充実のために,北大路書房
東山紘久(H14);スクールカウンセリング,創元社
真下幸三・阜 正是(H15);曇り空に生きる意味を問う(2),−中庸の世界に身を投じられない不登校の中学生男子の母親との面接過程−,日本心理臨床学会第22回大会発表論文集,日本心理臨床学会
三池輝久(H7);「よい子」のストレスと疲れ,児童心理No.724,金子書房
文部省(S63);生徒指導資料第20集,生徒指導研究資料第14集,生活体験や人間関係を豊かなものとする生徒指導,大蔵省印刷局
 
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