論文・作文・調べる力を身に付けよう!ーコーラ編

 みなさんは、ふだん何気なく使っている「言葉」の意味を、いざ他の人に説明しようと思ったとき、どのくらい正しく表現することができるでしょうか?
 例えば、ジュース。1年生「みらい探究Ⅰ」の授業で行われた百科事典の使い方を学ぶ授業の解説で「ジュースってどんなもの?」と質問すると、「果物のしぼったやつ」という回答がありました。そういうジュースもあります。でも、果物が入っていないジュースもありますよね。「甘いもの」という回答もありました。甘いジュースは多いですね。でも、「甘い」って、個人の感覚ですから、同じジュースを飲んでも「甘くない」と思う人もいるかもしれません。「ジュースは甘い」という前提で、作文を書いたら、同じジュースでも酸っぱいと思っている人には、意味が通らない作文になってしまいます。
 百科事典で、ジュースという言葉を調べてみると、次のように解説されています。「果物や野菜をしぼった汁。または、それに似せたもの」。この2つの言葉には、この世のジュースがすべて含まれます。このように、誰が聞いても誤解しようのないそのものの説明を、「定義」といいます。論文や作文、そして探究活動では、その鍵となる言葉の「定義」を正しく理解し、説明できることが、とても大切な最初のステップになります。
 学校図書館では、ありとあらゆる言葉の定義を確認するための大切なツール、『百科事典』や『国語辞典』を使いこなすための展示企画を常設展示しています。事典や辞典で調べてみるのが楽しくなる仕掛けもいろいろ。
 例えば「コーラ」。みなさんは、この世界的に有名なジュースを本で調べる時、どんなキーワードで調べますか?「コーラ」「コカ」「コオラ」「コラ」「cola」「Kola」「コーラ飲料」・・・・・・?
 答えは、学校図書館の本で確認してみましょう。