令和7年、そして本日3学期のスタートの日を240名全員で迎えることができましたこと、何よりも嬉しく思っています。
さて、昨年の暮れ、2学期の終業式の日と部活動最後の日の下校時のことについて紹介します。いつものように、皆さんにあいさつをしていますと、多くの人が私や見送ってくれている先生方に「よいお年を!」と笑顔で声をかけてくれました。また、昨日と本日の登校時にも「今年もよろしくお願いします!」と声をかけてくれる人が多く、年末も年始もとても寒い日でしたが心がとても温かくなりました。ありがとうございました。
先日、ある方から「人と人とのコミュニケーション」について教えていただいたことがあります。
「コミュニケーションは、いきなり『発信』があって『応答』があるのではなく、発信の幾分か前から相手の思いや言葉を聴こうとする準備がされている状態があり、語りかけながら相手の言葉を聴きとり、聴きとりながら相手へ語り返していく営みのことである。相手の声なき声を聴くことが大切である。」という内容でした。
この「コミュニケーションの営み」は、あいさつの場面だけではなく「日々の授業」の中でも同じように大切になることだと思っています。自らの「発信」と他者からの「応答」、言い換えると、自分の学びを「アウトプット」し、それに対してクラスメイトが「評価・意見」をしていくというコミュニケーションのやりとり。この営みがあれば、人との関係性はもとより、「学び自体」をも深めることができるのではないかと思っているからです。
大宮中学校の皆さんには、この他者とのコミュニケーションをごく自然体で行うことのできる人が非常に多いように感じています。この力は、様々な人との出会いやその中での他者とのかかわりから皆さん自身が身に付けてきた「人として大切にしなければならない力」の一つだと思っています。
今年は「巳年」、へび年です。巳は十二支の真ん中6番目にあたり、成長過程の一つの節目を表し、生命が成熟し、成長が安定するタイミングであると言われています。また、へびは脱皮をすることから再生や変化の意味を持っており、巳年は古くから「新しい可能性が開ける年」と信じられ、発展や飛躍が期待されると言われています。
本年が、皆さん一人一人の人生の節目となり、新たな可能性に向かって大きく飛躍される一年になりますことを祈念し、3学期始業式の式辞とします。
寒い季節となっています。体には十分注意して、それぞれの「春」を目指して取組を進めていってください。