令和6年度第2学期始業式 式辞

今年の夏、まだまだ暑い中ではありますが、本日、学校、家庭などそれぞれの場所で、誰一人欠けることなく令和6年度の2学期の初日を迎えられましたことは、みなさん一人ひとりが「命」を大切に思い、つないだからであると本当にうれしく思います。

「今日を迎えられたこと」、当たり前のように思ってしまいがちですが、決して当たり前のことではないと思っています。家庭中心の生活から学校中心の生活へ、個人の生活から集団の生活へ、そして夏休みから2学期へ、というような「環境」に変化がある場合には、誰でもそうですが、一人一人の「心」にも変化が生じます。

「よし、頑張ろう!」と思う人、「少しいやだなあ」と感じる人、様々だと思いますが、これまでと異なる環境に身を置く際には、誰しもそこに向かうためのエネルギーが必要になります。そのエネルギーは「自分の気持ち」が一番多くを占めるのかもしれませんが、そこに、家族や友だちなど自分以外の他者からの「支え」があると、さらにエネルギーは強く大きくなるのではないかと思います。

みなさんが今日を迎えることができたのは、きっと、自分以外の誰かからの何らかの「支え」が、一人ひとりのエネルギーに加わったからではないかなと思います。今日の日を迎えることができ、私は本当にうれしいです。

 

さて、この夏休みは、3年生のみなさんにとって「部活動」の集大成となる様々な取組がありました。

すべての部の活躍を見ることはできませんでしたが、少なくとも私が見た部においては、チームメイトや仲間の「存在」を自らの力に加え、最後まであきらめることなく、堂々と、そして真剣に個人やチームの力を出し切っていました。3年間、いろんなことがあったと思いますが、本当によくやり切り、中学校での部活動を自分で締めくくることができたのではないかと思います。

この夏で、3年生と一緒に行なう部活動は、吹奏楽部と駅伝部等を除き、すべて終了となっています。3年生の皆さんはもとより、1・2年生の皆さん一人一人にとっても、この夏の活動は、きっと、これからの学校生活や人生の中で大きな節目となり、意味のあるものへとつながっていくことと確信しています。

また、今日から始まる2学期には「体育祭」があります。1、2年生のみなさんは、3年生の先輩たちから多くのことを学び、1年後、2年後に活躍している自分たちの姿を思い描きながら、大宮中学校の素晴らしさの一つである「3年生を柱とする全校のつながり」を更に深めてほしいと思います。

さらに、2学期には「総合的な学習の時間」の体験学習など、地域の事業所や地域の方々にお世話になる学習や取組が多くあります。

「仲間」とつながる「体育祭」、「地域や社会」とつながる「体験学習」を通して、中学校卒業後の自らの進路実現や「他者や社会とのつながり」「自分の生き方」について考える2学期にしていってほしいと思います。

まだまだ暑い日が続きますが、健康に留意し、2学期もみなさんが大きく成長されることを期待し、式辞といたします。

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