令和5年度第77回入学式 式辞(抜粋)

(前略) 新入生の皆さん入学おめでとうございます。皆さんの入学を心より歓迎します。皆さんの目の輝きから意気込みや強い決意を感じます。今の思いを大切に中学校生活に臨んでください。

皆さんがこの体育館に足を踏み入れるのは、大宮南小学校・大宮第一小学校6年生の時に参加した「部活動体験」や「授業体験」以来でしょうか。その他、中学生と一緒に行った「ハイタッチモーニング」など、保育所・こども園・小学校から続く「大宮学園」の取組で感じた中学校への思いや、出会った中学生の姿は手本として映ったと思います。是非、先輩を頼ったり、学んだりしながら、自分の中学校生活を創ってください。

大宮学園の目標は「自他を尊重し自ら学ぶ」つまり「自分のこと」「自分以外の周りの人のこと」「自ら学ぶこと」の3つを大切にするということです。大宮学園での締めくくりとなる大宮中学校でも、同じように3つのことを大切にします。

1つ目の「自分のこと」について、中学校生活は「自分には良いところがある」と実感するチャンスが一杯です。最も長い時間を充てる授業はもちろん、行事や部活動、毎日の朝読書や掃除、給食や休み時間の友達との関わりなど「自分を大切に思う時間」を更に増やしてください。

2つ目の「自分以外の周りの人」を大切にすること。これは大宮中学校が最も大切にしてきたことです。「多様な価値観や違いを尊重する」とか「相手の側に立って物事を受け止める」ことが大切だと誰もが理解しています。しかし、行動に結び付けるためには強さが必要です。新たな環境で、新たな仲間とともに、今以上に強さを身に付けてください。

そして3つ目の「自ら学ぶ」こと。中学生として、自分で考え、決定し、自分自身を鍛え育てる楽しさを味わい、無限の可能性を伸ばしてください。

中学校を巣立つ卒業生の多くは、中学校での3年間を「あっという間に過ぎた」「本当に短かかった」と振り返ります。77回目となる入学式に大宮中学校の長い歴史を感じますが、未来に目を向けると、77年先は、丁度節目の西暦2100年。その時皆さんは89歳、我が国の平均寿命は93歳を超えているという予想も耳にします。人生100年時代と言われる中、中学校での時間は、僅か3年間で「あっという間に過ぎる」のかもしれませんが、多くのことを敏感に吸収するこの時期に築いた強い基盤が、未来の皆さんを支えると確信しています。教職員一同、その使命を胸に刻み、皆さんの頑張ろうという思いや意欲を引き出し高められるよう努力します。

(略) 本日ご臨席の皆様のご健勝とご多幸を祈念するとともに、新入生80名の中学校生活が充実したものになることを期待し式辞とします。

令和5年4月10日 京丹後市立大宮中学校長 吉岡 秀一

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