12月9日(金)、5年生は、丹後地方の郷土料理である「ばら寿司」をつくる体験をしました。
ふるさと丹後を知り、郷土に対する誇りや愛情をはぐくみ、地域を通して自分の生き方・在り方、地域の将来を考える「丹後学」の一環です。
教えていただいたのは、食生活改善推進員の皆様です。
子どもたちに優しく接し、手取り足取りのご指導をいただきました。また、身支度や消毒、食材の扱いなど、新型コロナウイルス感染症の予防対策をしっかり行いながらの体験をお世話になりました。
「ばら寿司」は、サバを煮込んで作った「おぼろ」を使った丹後地方独特の料理です。酢飯の上に、おぼろをたっぷりとちらし、錦糸卵、シイタケ、かまぼこ、紅ショウガなどをのせていただきます。それぞれの家庭によって少しずつ具材や味付けが異なります。
お店などで販売されているので、子どもたちは食べ慣れている味です。ですが、今は家庭で作ることも少なくなり、多くの子どもは実際に作られるところを見たことがありません。ましてや自分でつくるのは初めて。とても楽しい、そして貴重な体験になりました。
まつぶた(松蓋)と呼ばれる木箱の中に酢飯をつくり、おぼろや卵、しいたけ、かまぼこなどを盛り付けると、いろどりの美しいばら寿司の完成です。
それをケーキのように切り分けていただきます。
給食の時間に、自分たちが作ったばら寿司をいただきました。残念ながら、新型コロナ対策のために、みんなで歓談しながらいただくことはできませんでしたが、「おいしい!」という心の声がたくさん聞こえてきました。
ふるさと丹後を代表する「ばら寿司」が、ソウルフードとして子どもたちの心に刻み込まれたことと思います。
また、地域のよさを感じ、この地域の文化の伝承や発展に自分たちもかかわっていこうという意欲につなげてほしいと思います。
さらに、食生活改善推進員の皆様のように、地域のことを大切に思うたくさんの大人の人が、地域の子どもたちの健やかな成長を願っておられるということも知ってほしいと思います。
食生活改善推進員の皆様、子どもたちの学習に力をお貸しいただき、ありがとうございました!!