6年生が総合的な学習の時間で、校区内にある特別養護老人ホーム「八勝館」を訪問し、3日間にわけて各クラスごとに交流を行いました。
交流会はまず、司会児童による挨拶から始まり、その後、各クラスの紹介を行いました。6年1組は「何事にも積極的に活動できるクラス」、6年2組は「元気いっぱい、いざという時はふるパワーで頑張るクラス」、6年3組は「仲の良いクラス」と、それぞれのクラスの特色を発表しました。
各クラスの交流は次の通りです。
6年1組は、鶴を一緒に折ってプレゼントしたり、福笑いやペットボトルボーリング、フルーツカード上げ下げゲームを施設の方と一緒に楽しみました。鶴を折る時には児童が「こうするとやりやすいですよ。」「ここに手を入れると折り紙が開きやすいですよ!」と優しく声をかける姿が見られました。福笑いではたくさんの会話が生まれ、完成した顔を見て大笑いする場面もありました。最後に歌のプレゼントで「もみじ」を披露し、手拍子や涙を流して聴いてくださる方もいらっしゃいました。


6年2組は、折り紙で作った紙風船を使ったお手玉遊びや、事前に作った紙飛行機を配って、「紙飛行機飛ばし大会」や輪投げを行いました。最も遠くまで飛ばした人には児童からのメダルのプレゼントがあり、大盛り上がりでした。歌は「ビリーブ」「翼をください」の2曲を披露し、身体を揺らしたり手拍子をしながら聴いてくださり、児童の高温の美しい声が響きました。


6年3組は、事前に途中まで作った毛糸のミサンガを最後一緒に仕上げ、出来上がったミサンガを一人ひとり手首に巻きプレゼントしました。ゲームでは、ペットボトルボーリングや机の上でできるペットボトル倒しを行い、ストライクが続出する度に大歓声が起こりました。歌は「しあわせなら手をたたこう」を披露し、手や足を歌に合わせてリズムよくたたく場面もありました。最後には、児童が施設の方にインタビューを行い、「みんな歌が上手でした。」「みなさんが本当にかわいくて、一緒に交流できて楽しかったです。」など、嬉しい感想をいただきました。


学校に戻って児童が書いたふり返りには、「施設にはたくさんのスタッフがいることに驚きました。」「クラスのみんなと協力してできた。」「休み時間に練習した歌を歌詞を間違えずに歌えてよかった。」「施設の方が思っている以上に喜んでくださり、笑ってくれていたので頑張って準備してきてよかった。」などの記述が見られ、児童たちが有意義な時間を過ごしたことが伝わってきました。
今回の取組は、新型コロナウイルス感染症の影響で長らく中止となっていた交流を、久しぶりに再会したものです。実際にやってみると、児童にとっても、施設の方々にとっても、直接ふれあい、笑顔や歌声を交わし合う時間がいかに大切であるかを改めて感じることができました。児童たちは「人に喜んでもらう嬉しさ」「準備してきたことを発揮する達成感」を体験し、施設の方からも「元気をもらえた」「楽しかった」といった温かい言葉をいただきました。
本校では、今回の経験を踏まえ、今後も地域や施設とのつながりを大切にしながら、子どもたちが人とかかわる喜びや、支え合う心を育むことのできる活動を積極的に行っていきたいと考えています。